【海外発!Breaking News】診察のため仕事を休み会社から罰金 糖尿病の男性、その後病院へ行けず死亡(英)
糖尿病を患い2014年から体調を崩していたレーンさんは医師の診察を必要としていたが、罰金制度が経済的なしわ寄せになることを気にして診察予約を何度もキャンセルして勤務に出ていたという。体調が悪いにもかかわらず、タイトなスケジュールの中で配達業務を繰り返していたレーンさんが最初に倒れたのは、2016年12月27日のことだった。この時に妻のルースさんは会社に連絡したが、上司から「罰金のことは心配しなくてよい」という返事を受け取っていた。レーンさんは2017年1月にも仕事中に再び倒れ、糖尿病性昏睡に陥った。
このままでは身がもたないと感じたのだろう、レーンさんは3月に「もう死ぬかもしれない」とルースさんに漏らしていたという。レーンさんの体調はますます悪化しており、糖尿病が原因で目に問題を抱えていたために眼科専門医の診察を受けるべく7月18日に病院へ行くことを上司に事前報告して休みを取った。その頃には血圧とコレステロール数値が高く貧血状態で、腎臓内のクレアチンレベルが上昇しており、治療を受けなければ腎不全になる危険性もあるとも医師に告げられていた。
ところがDPD側は、レーンさんが休んだ代償として150ポンドの罰金を科した。このことがあって以来、レーンさんはどんなに体調が悪くても休まず配達の仕事に出るようになった。しかし9月と12月末に再び倒れ、今年1月4日にロイヤル・ボーンマス病院で息を引き取ってしまったのだ。ルースさんは、22歳の息子と自分を置いて旅立ってしまった夫についてこのように話している。
「夫は『休めば罰金』というDPDの規則に常に脅かされていました。大量の荷物をタイトなスケジュールで配達しなければならず、自分の健康よりも会社の要求を優先していました。亡くなる数日前も夫の具合はかなり悪く吐血までしていたのです。それでも『仕事をしたくないがしなきゃいけない。業務委託だけど雇用されているのと同じだ』と話していました。会社側は医師の診察を受けなければならないほどの夫の容態をもっと配慮すべきだったのです。」
一方でDPDの地域担当マネージャーは、レーンさんの死亡の知らせを受けてこのように述べた。
「病院に行くために、わざわざ1日休みを取らなければならないという考え自体が私の理解の範疇を超えていた。それゆえ、規約通り罰金が科せられて然るべきだと判断したまで。こちらも彼の様子を気を付けて見ていたが、9月に倒れたことは知らなかった。2014年以降、彼の体調が良くないと知ってからはなるべく荷物の量を減らし、静かな田舎のルートでの配達を任せていた。その方が病院の予約を取るのに都合がいいのだろうと思っていた。ただ、彼からは仕事のプレッシャーを感じて罰金を恐れているようには感じられなかった。クリスマス時期でもこうした業界の配達ドライバーは余分に仕事をこなすが、彼はいつも通りのルートを配達していただけだった。吐血するほどの状態だったことに気付かず、我々も彼の死にショックを受け悲しんでいる。」

