1日放送、テレビ東京「天才アスリート 受け継ぐ言葉〜みらいのつくりかた新春SP〜」では、陸上短距離の山縣亮太と桐生祥秀が対談。さまざまなテーマについて話し合った。

昨年、日本人選手で初めて100メートル走で9秒台をたたき出した桐生と、同じ月に10秒0を記録した山縣。同じく100メートルのライバル、多田修平が「感覚派」と「理論派」と評するライバルの2人だが、「記録と勝負のどちらを追い求めるか」の問いに対する答えは同じだった。

山縣は「記録が一番、自分の成長を考えたときに分かりやすい」とコメント。仮に9秒8を出せば、世界の舞台で表彰台に立てなかったとしても「ベストを尽くしたし、これ以上はない」と思えるとし、「これから先も記録を意識していきたい」と、勝負以上に重視していると述べた。

すると、桐生も「勝負が大事なのは誰もが思っている」としたうえで、最初に9秒台を出すことを強く望んでいたとコメント。「記録は僕自身では大事にしていた部分」と、山縣に同調する。

その桐生が決めていたのは、「自己ベストを出したら時計を買う」ということ。高校時代の2013年に10秒1というタイムを出してから4年間、時計をずっと買うことができなかった桐生は、どの大会で勝利を手にしても時計を買わなかったという。

桐生は「自己ベストを出すごとに時計を一個ずつ並べて、陸上人生終わったときに何回更新できたかってやりたい」と、そのためにも記録を塗り替え続けていきたいと意気込んだ。

桐生からどの時計が欲しいかを聞いていたという山縣は、その裏に隠された想いに「初めて聞いた」と笑顔を見せた。