「最後のチャンス」ー。ジャパンディスプレイの再建は前進するのか
目下の課題は、19年度を予定する有機ELの量産化だ。実現には3000億円規模の調達が必要との見方だが、昨年末に「最後の」資金支援をひねり出した筆頭株主の産業革新機構の支援はもう望めない。京東方科技集団(BOE)やチャイナスター・オプトエレクトロニクス・テクノロジー(CSOT)といった中国パネルメーカーを中心に、資本交渉を進めている。
JDIの大島輶宣最高財務責任者(CFO)は「技術力を評価してもらえる所と、ウイン―ウインでやりたい」と話す。しかし額の大きさに加え生産拠点のあり方など、条件は複雑。「そんなに簡単に進むものではない」(関係者)。
一方、革新機構の債務保証と引き換えに確保した、主力銀行からの1070億円の融資枠により資金繰りは「問題なく回っているようだ」(主力行幹部)。最低限の構造改革と運転資金、社内の経営改革と、多層にまたがる問題は一つずつ解決しつつある。
