大韓航空機(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が29日未明に発射した弾道ミサイルと関連があるとみられる光が、日本領空を飛行していた大韓航空の旅客機から見えていたことが分かった。

 大韓航空によると、この日午前4時23分ごろ、日本領空を通過中の旅客機が北朝鮮のミサイルのものと推定される光を見たと日本の航空管制当局に報告した。

 4分後に同じ航路を通過した同社の別の旅客機からも未詳の飛翔体が確認され、同機は「遠くに光が見えた」と報告した。

 両旅客機は正常に飛行を続け、仁川空港に着陸した。日本の管制からは報告を受け付けたとの反応はあったものの、特別な指示などはなかったという。

 大韓航空関係者は「本社にもこのような報告があり、交通管制に関する部署で確認した結果、光が目撃された地点は航路から遠く離れた場所であり、安全には問題がなかった」と話した。

 韓国軍当局によると、北朝鮮はこの日午前3時17分ごろ、平壌の北30キロの平安南道・平城付近から東海に向け長距離ミサイル1発を発射。約960キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。

 ミサイルの飛行時間は約53分と推定されており、2機の旅客機が光が見えたと報告した時間と10分程度の違いがある。

 これに関し軍事専門家は、北朝鮮が今回発射したミサイルについて、エンジンを積んだ複数の推進体が本体から分離していく多段式のミサイルと推定されるとし、推進体や付属物が本体から遅れて落ちる過程で焼ける様子が見えた可能性があると指摘した。

 元操縦士の航空関係者は「流星や飛行機など一般的に操縦士が確認する可能性のある光であればこのような報告を管制にしない」とし、「2機が連続して同じ航路で光を見たと報告したことから、ミサイルなど特殊な光だったためとみなすことができる」と説明した。