ロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】

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1997年にATPランク初登場803位…6年半後の2004年2月には初のランキングトップへ

 2017年9月22日は、ロジャー・フェデラー(スイス)にとって節目の1日だ。ATP公式サイトが帝王フェデラーにとって“初となる出来事”があったとして特集している。

 遡ること20年、1997年9月22日はフェデラーにとって初めて世界ランキングに自らの名前が刻まれた日だった。当時の順位は803位タイ。男子テニス界を牽引する今では想像すらできない数字だが、フェデラーは当時について「ATPランキングはどんなプレーヤーにとっても原点だよ」と振り返っている。

「それは足跡のようなもので、自分の名前をコンピューターのランキングで見ることができる。私自身、それを見た瞬間に感じた興奮は決して忘れないよ。それは僕にとって頂点を目指すための長い旅の始まりだったからね」

 フェデラーのランキングの変遷は、1999年9月20日に95位に入ると、2001年2月26日には20位、その2年後の1月27日には5位、そして初めて世界ランキングに名を連ねてから約6年半後の2004年2月2日には初めての同1位に輝いた。

ATPランキングは「選手の立ち位置を正確に示してくれる指標」

 さらに、ATP公式サイトによると、フェデラーはこの20年間で計93回の優勝、通算1119勝249敗という偉大過ぎる記録を樹立。そして今は親友で宿敵のラファエル・ナダル(スペイン)が君臨する世界ランキング1位の座を狙える2位につけ、トップに立てば通算302週目の1位となる。

「ATPランキングは我々の仲間と比較した際に、どの立ち位置にいるかを正確に示してくれる指標だと感じている。コンピューターはウソをつかないよ。20年経った今も僕が試合に臨めていること、そして2017年が終わりに近づく中で1位のチャンスに恵まれていることに驚きを隠せないよ。こんなに長いテニス人生を送るとは想像だにしなかったからね」

 記事で、自身の歩みについてこう語ったフェデラー。現在チェコで開催されているレーバーカップ(プラハ)に出場するなど36歳となってもなお精力的なレジェンドは、今後も世界ランキングの上位で存在感を放ち続けるだろう。