鳥を避けしゃがみ込む浅村(C)PLM

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楽天-西武戦での珍事が米国でも話題に

 先月30日の楽天-西武戦でKoboパーク宮城に鳥の群れが現れて試合が中断したことが海外で話題となっている。米紙「ワシントン・ポスト」電子版など複数のメディアが取り上げている。

 8回表終了時に降雨の影響で試合が中断した際、守備側の西武の選手たちが再開に向けて準備を進めたタイミングで鳥の群れがグラウンドに出現。低い位置を旋回した。その際、二塁の浅村や遊撃の源田、中堅の秋山のすぐ近くを飛び、選手が思わず避けたり、かがみ込んだりする事態となった。

 その後、係員が追いかけ、笛を鳴らし、バックスクリーンで花火を打ち上げるなど対策を取るも効果はなく、西武の選手がいったんベンチに戻り、場内の照明を全て消すと、鳥はようやく上空へ。最後はドローンも飛ばして、鳥を追い払った。

 このハプニングを受け、「ワシントン・ポスト」は「混乱した鳥の群れで日本の野球試合が中断」との見出しで特集記事を掲載。「鳥たちがなぜ野球場でこんなにアグレッシブに下降したかはミステリーだ。鳥愛好家のケン・カウフマンはナイター試合のスタジアム照明で鳥が混乱したとの考えを示した」と伝えた。

 大リーグでも、海岸近くに位置するアスレチックスのオークランド・コロシアムやジャイアンツのAT&Tパークなどでは時折訪れる大量のカモメの対応に苦慮。ファンの試合観戦に支障をきたすことから、今年に入って鳥型カイトを導入するなどの対策を講じたことが話題となっていた。同紙は今回の日本プロ野球でのハプニングを受けて「動物の侵入で試合が放棄されることは、この工業化社会で珍しい出来事だと思われる」とレポートした。(Full-Count編集部)