ブリティッシュ・エアウェイズ機の座席にオモラシの跡(画像は『Business Insider 2017年8月22日付「British Airways passenger claims he was forced to sit in a urine-soaked seat for 11 hours」(Flickr/Josh Hallett)』のスクリーンショット)

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「ブリティッシュ・エアウェイズのその11時間のフライトは、まさに極度の不快感との闘いでした」と話すその男性。自分の座席が尿らしき液体でビショビショだったというのだ。彼を怒らせたのは直前のフライトでそのシートに座った乗客だけではない。対応した客室乗務員(以下CA)の態度も我慢ならないものであったという。

英メディア『The Sun』にそう訴えたのは、イギリスに暮らすITコンサルタントのアンドリュー・ウィルキンソンさん(39)。南アフリカのケープタウンに暮らす両親を訪問し、8月4日の帰国にあたってはブリティッシュ・エアウェイズのヨハネスブルグ―ロンドンのエコノミークラス・チケットを1,549ドル(約17万円)で購入したそうだ。

ところが当日、そのフライトに搭乗したアンドリューさんは自分の座席に腰かけるとそれがビショビショに濡れていることに気づき不快感で飛び上がった。彼は色や臭いから直前のフライトでその席に座った人物が尿を漏らしたに違いないと感じたという。すぐにCAにそのことを話し、気分が悪いからほかの席に移りたいと要求したアンドリューさんであったが、CAは彼にウェットティッシュを手渡すと「このフライトは満席で残念ながら席を移る選択肢はありません」と告げた。

さらに彼はビジネスクラスが空いていたら席を移りたいと再度CAに交渉したのだが、それも「ノー」という答えであった。仕方なくビニール袋の上に毛布を敷き、その上に座ることにしたアンドリューさん。しかしシートは相当の水分を吸っていたとみえ、尿らしき液体は毛布を超えて彼のジーンズにも伝わったそうだ。

この件について『The Sun』の取材を受けたブリティッシュ・エアウェイズの広報担当者は、「お客様には大変な不快感を与え、ご不便をおかけしてしまいました。このような状況であれば通常はお客様にご移動いただくのですが、あいにくそのフライトは満席でどうしようもなかったと聞いています。どうかご理解下さい。客室の衛生管理は私たちにとっても重要課題であり、清掃は常に徹底して行われています。この件については現在詳しく調査しています」と述べている。

なお、アンドリューさんに対しては、謝罪として5,000ポイントの特別マイルが付与されたもようだが、「こんなのロンドン―パリ程度ですよ。私が味わった11時間の苦痛はそんなものではありませんからね」と話すなど、彼の強い怒りはなかなか収まらない様子だ。

画像は『Business Insider 2017年8月22日付「British Airways passenger claims he was forced to sit in a urine-soaked seat for 11 hours」(Flickr/Josh Hallett)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)