お金に愛される人、逃げられる人

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世の中には、何をやってもお金に困らない人がいる。その一方で、どんなに恵まれた環境でも、お金の苦労が絶えない人もいる。さて自分はどっちなのか。チェックしてみよう。

■論理的でマイペースだと、お金が集まってくる

「お金持ちになりやすい性格」の人とはどういう人だろうか。

37万人のアンケートデータをもとに、「人間の性格と行動」を分析してきたディグラム・ラボ代表でリサーチプロデューサーの木原誠太郎氏によると、「お金を稼げる人は、自分に厳しく、論理的。その一方で明るく、周囲の目を気にしないマイペースな性格」の持ち主だとか。なかでも、“論理的でマイペースな性格”の人はお金持ちになりやすいという。

「論理的な人は、数字に強く計算が得意ですから、お金が貯まりやすいですよね。一方、マイペースな人は、他人に流されることなく、自分の意思で行動することができます。これは自信にもつながりますから、投資家や起業家といった判断力、決断力が物を言う職業で成功しやすいんです」

では、その性格はどんなときに表れるのか。特徴的な行動を挙げたのが、下記7つの項目だ。チェックした数が多ければ多いほど、「お金持ちになりやすい性格」だといえる。意外だと思う項目もあるかもしれない。それぞれの理由を木原氏に解説してもらおう。

▼CHECK LIST

□「お金があれば幸せになる」とは思わない
□ ムカつくことがあっても仕返しは考えない
□ ランチのとき、すぐに注文を決められる
□ 窮地に立ったとき、うまくごまかすことができる
□ 焼き肉より寿司のほうが好き
□ バッティングセンターが好き
□ ビジネスホテルが好き

■コハダから食べる人は、論理性が高い

▼「『お金があれば幸せになる』とは思わない」人は、人から好かれやすく、人との繋がりを大事にする傾向にある。人のために動くことは、仕事がうまくいき、結果的にお金に繋がる。

▼「ムカつくことがあっても仕返しは考えない」人は論理性が高く、感情で動くことが少ない。そして、人のことが気にならない傾向にある人だ。冷静に状況を判断して自分の感情をコントロールできるという点からも、お金に愛されやすい。

▼「ランチのとき、すぐに注文を決められる」人は、意思決定のスピードが速く、チャンスが舞い込んできたときに、すぐに行動できる人だ。実際、成功した経営者は、席に座って3秒以内にメニューを決める人が多い。

▼「窮地に立ったとき、うまくごまかすことができる」人は、目的を達成するためには、手段を選ばずにやり切るタイプだ。たとえ業績が厳しかったとしても「ウチは絶好調ですよ」と明るく言う経営者のほうが、しぶとく生き残るし、人もお金もついてくる。

▼「焼き肉より寿司のほうが好き」な人は、合理的で大人っぽい人だ。みんなでわいわい楽しむ焼き肉と比べ、作法が必要な寿司を好む人は精神年齢も高い。嗜好でいうと、コハダから食べる人は論理性が高く、マグロから食べる人は優しい人といったデータもある。また、焼き肉を好む人はノリがいい半面、子どもっぽいという統計も。さらに、ハラミ好きは自由を好む傾向にあり、赤身ロース好きは頑固。カルビ好きはノリがよく優しい人。牛タン好きは調整上手とデータに表れている。

▼「バッティングセンターが好き」な人はお金が貯まりやすい。野球経験の有無は関係なく、バッティングセンターに行く習慣のある人は、自分のストレスを発散する行動が取れる人、つまりストレスコントロールがうまくできる、非常に論理的な人だといえる。

▼「ビジネスホテルが好き」な人も、合理的でムダが嫌いな人であり、お金が貯まりやすい。

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ディグラム・ラボ代表 木原 誠太郎
電通やミクシィでマーケティングを担当後、企業のマーケティングコンサルティングに携わる。2013年、ディグラム・ラボを設立。
 

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(ディグラム・ラボ代表 木原 誠太郎 文=山下久猛)