マクドナルドの公式サイトのQ&Aに「コカ・コーラの中身が、実はペプシコーラっていう噂は本当?」という項目があります(そんな噂あったんかい……)。回答は「正真正銘、コカ・コーラを使用」。

なるほど、そりゃそうでしょう。でも、mitokスタッフ女子は「マクドのコーラは薄い」とさらに別の疑いをかけてきます。「氷が入ってんだから当たり前じゃね?」「それを差し引いても薄い。コカ・コーラの二軍を使ってるのでは?」「二軍(笑) 疑り深すぎ。生きづらくね?」

というわけで、ペットボトル版コカ・コーラマクドナルドコカ・コーラ(氷抜き)の濃度を調べてみました。値が同じなら、そんな疑いは晴れるでしょ……!?

コカ・コーラの濃度を調べてみた

濃度を測ったのはペットボトルのコカ・コーラマクドナルドの氷抜きコカ・コーラ(あと氷入りも)。店員さんにもよりますが、マクドナルドで氷抜きドリンクを注文すると、カップいっぱいになみなみと注いでくれる人もいてお得だったりします。

コカ・コーラの濃度はアタゴ製濃度計『PAL-COFFEE(BX/TDS)』で計測しました(数回計測して安定した値を採用)。この場合の濃度は、コカ・コーラ100mlに含まれる全成分(可溶性固形分)の割合を指します。なお、濃度計における濃度はBrixという値(%)で表示。濃度計は光の屈折率を利用して濃度を算出しています。コカ・コーラはたんぱく質や脂質がゼロなので、実質的には糖度と認識してもよいかもしれません(炭水化物は100ml中11.3g))。

マクドナルドコカ・コーラ(右)は見た目では、ペットボトル版とはまったく同じように見えるけど……。

マクドナルドコカ・コーラは正真正銘コカ・コーラ(でいいと思う)!

というわけで結果はこのように。

ペットボトル版コカ・コーラ… Brix値 10.92%マクドナルドコカ・コーラ(氷なし)… Brix値 10.91〜11.12% 

ペットボトル版とマクドナルド版はどちらもほとんど同じ濃度ですね(成分比率は知らないけど、問題ないっしょ?)。マクドナルド版は店舗設置のドリンクディスペンサーのメンテ状態によって、濃度が上下することはありそうですが、誤差の範囲でしょう。

ちなみに、氷入りのコカ・コーラは溶け具合によって濃度が変わるので参考程度の値ですが、氷が半分くらいになった状態で濃度7.93〜8.06%というところでしょうか。そりゃ薄い味に感じますよね。あとは炭酸が弱く感じられて、刺激の弱さが味を薄く感じさせているとか?(炭酸の強弱はガスボリューム測定ではっきりさせたいけど、機材がない)

以上、「スタッフ女子よ、疑いすぎ。二軍とか(たぶん)ないから」というまとめでよいかと。マクドナルドコカ・コーラは正真正銘コカ・コーラでしょ!

※本企画で測定した濃度(Brix)は目安です。すべての商品で同様の結果になることを保証するものではありません。雑学ていどの感覚で認識しておいてもらえればと思います。

<参考リンク>
アタゴ