台湾、姦通罪廃止に動く=司法改革国是会議が決議を採択
台湾には姦通罪(刑法239条)が残っており、配偶者のいる者が配偶者以外の者と性的行為に及んだ場合、当事者の双方とも1年以下の有期懲役が科される。刑法は通常、告訴不可分の原則があり、配偶者が当事者のいずれかを告訴したり、告訴を撤回した場合、当事者すべてに効力が及ぶとされるが、刑法239条にはただし書きがつけられ、例外扱いとなっている。
台湾では4月に、美人作家・林奕含さんが自殺。両親は、高校時代に通った塾の既婚講師にみだらな行為をさせられたことで精神を病んだと指摘し、社会を戦慄させた。当時の林さんも、同罪に問われることを恐れて沈黙を選んだ可能性が指摘されている。
このような現状を受けて、国是会議の決議文には、刑法239条を廃止すること、即時廃止が困難である場合はまずただし書きを削除すべきであるとの内容が盛り込まれている。女性団体などからは同罪が完全に廃止されるためには共通認識が必要で、その形成には長い時間がかかるとする見方がある一方で、法界からは世界の趨勢に合致していると前向きに受け止める声が出ている。
(王楊宇・陳至中/編集:塚越西穂)
