フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」(10日深夜放送)では、「プロ野球助っ人外国人コストパフォーマンスランキング」を放送。入団1年目の推定年俸をもとに、野手であればヒット1本あたり、投手であれば1イニングあたりのコストを算出した。

まずは、2013年に60本の本塁打を放ち、シーズン本塁打記録を持つ、ウラディミール・バレンティンのヤクルト入団1年目のコストパフォーマンスを紹介。推定年俸6,500万円で、ヒットが111本だったため、ヒット1本あたりのコストを58万6,000円とした。

村上やゲストの野球解説者・森本稀哲氏らが「数字にするとすごい」などと驚く中、同番組では、野手と投手それぞれでコスパが良かった選手、悪かった選手を紹介した。

コスパが良かった野手として、ミチェル・アブレイユ(当時:日本ハム)やライネル・ロサリオ(当時・広島)を上回る1位として紹介されたのが、元ヤクルトのミッチ・デニングだ。BCリーグの新潟から、2015年5月にヤクルトへ移籍。推定年俸360万円で、43本のヒットを打ったため、ヒット1本あたりのコストは約84,000円だった。

コスパが良かった投手として紹介されたのは、エンジェルベルト・ソト(当時・中日)やジム・ハウザー(当時・楽天)に加え、イタリア出身のアレッサンドロ・マエストリ(当時・オリックス)だった。2012年のシーズン中に四国独立リーグからオリックスへ。推定年俸約220万で、初先発初勝利を挙げるなど、49.2イニングを投げた(1イニングあたりのコストは約44,000円)。

また、番組後半では、「球団を悩ませた選手」としてコストパフォーマンスが悪かった選手を取り上げている。

元阪神のケビン・メンチは、メジャー89本の本塁打を放ち、2009年に阪神に入団するも、オープン戦やシーズンが始まると目立った活躍はできず。同年7月24日に妻の出産で帰国すると、そのまま日本に戻ってくることはなかった。推定年俸1億8,000万円でヒットは8本だったため、そのコストはヒット1本あたり約2,250万円というものだった。

続いて、「7億円事件」と紹介されたのは、元横浜のスティーブ・コックスだ。メジャー時代に4番を打った経験もあるコックスは、2003年に横浜へ。当時28歳で3年契約を結ぶも、キャンプ中に膝を故障し1年でクビに。年俸総額7億円で、ヒットは10本。契約上、残りの年俸も支払わなければならず、ヒットの1本あたりのコストは約7,000万だったという。

投手では、元巨人のダン・ミセリや、同じく元巨人のエリック・ヒルマンをピックアップ。ヒルマンは、ロッテ時代に2年連続2桁勝利を記録したため、1997年に推定年俸2億5,000万で巨人に移籍をするも、すぐさま左肩を負傷。当時、「肩に小錦が乗っているようだ」と語ったことでも話題になった。

1年で2試合(6イニング)しか登板できず、1イニングあたりのコストは約4,166万円。番組では「小錦の呪い」と紹介されたヒルマンには、森本氏も「なんとも言えない。選手としてもどうしようもないし、チームとしても『それは聞いてないよ』ってなりますよね」と呆れるしかなかった。