黄重諺氏

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(ワシントン 28日 中央社)蔡英文総統がトランプ米大統領と再び電話会談をする可能性を示唆したことを受け、トランプ氏は27日、ロイター通信の取材に対し、「習近平氏に困難をもたらすことは今したくない」と語り、蔡総統の提案をはねつけた。総統府の黄重諺報道官は28日、蔡総統の発言は仮定の質問に対する受身的な回答であるとし、台湾側も現時点で電話会談の計画はないと説明した。

ホワイトハウスでロイター通信のインタビューに応じたトランプ氏は、中国大陸が北朝鮮の新ミサイル発射実験や核実験を阻止するため努力している可能性に触れ、「問題は私が習氏と良好な個人的関係を築いていることだ。習氏は大事な場面で我々を手助けしようと全力を注いでくれていると感じている」と述べた。

さらに「習氏は指導者として素晴らしい働きをしており、迷惑をかけるようなことはしたくない」とし、「習氏と先に話したい」と語った。

蔡総統は27日、ロイター通信のインタビューで、トランプ氏とのさらなる対話の意向を尋ねられた際、「もちろん重要な時、大切な状況下では米政府とより直接的なやりとりができることを期待している。トランプ大統領本人と電話する機会を持つことも排除しない」とする一方で、「情勢全体のニーズとこの地域の情勢に対する米政府の判断次第だろう」と述べていた。

(編集:名切千絵)