「キムチ」は日本人の私達にもなじみ深い食材です。このキムチは韓国の漬物ですが、韓国のものと、日本で作られたものは違うとよく聞きます。日本のものは日本人の口に合わせてあまり辛くないあっさりしたものになっているとか。

キムチが大好きで冷蔵庫には常備している筆者としては、韓国でキムチを食べたときに、日本のキムチとは違う美味しさにびっくりしたものです。「じゃあ、日本の市販のキムチと韓国のキムチを食べ比べたらどうなの?」ということで、実際にやってみることにしました!

ちなみに「味覚」というのは千差万別。好みもかなりあるので、今回の食べ比べの結果はあくまで個人の感想ということで、ご理解ください。ただ、選ぶ際の多少の参考にはなるかと思います。

参考にした韓国キムチは新大久保の人気店


今回は、新大久保の韓国料理の食材店で購入した自家製の韓国キムチと、近所のスーパーで購入した市販のキムチ5種を女性2人で食べ比べをしてみました。本場のキムチの味に近い順に紹介していきます。

参考にしたキムチはこちら。

デリカおんどる
自家製キムチ



新大久保の人気韓国料理店「おんどる」が販売している自家製キムチです。このお店は平日でも行列ができる人気店で、キムチも白菜以外に複数種類あり、リピーターがいるほどの人気商品。



韓国のキムチは様々な魚介の塩辛を使っていますが、「おんどる」のキムチは、まさにその塩辛から出る旨味がしっかり感じられます。辛さももちろんありますが、コクもあって甘味も感じるのでそれほど辛くは感じません。白いご飯があったら箸が止まらなくなる味。酸味も控えめで食べやすいキムチです。

それではこの韓国キムチの味を参考に順番に市販キムチを紹介しましょう!

本場のキムチに近いのは…


今回食べ比べたのはこの5種類。筆者の家の近所のスーパーで購入できたものです。



ここでは食べてみたそれぞれの味(辛さ、酸味、塩っぱさ、漬け具合、コク)などを星マークでしるしています。個人的な感想なので、あくまで参考です。筆者たちが食べて韓国のキムチから一番遠いキムチから紹介します。

5位
美山
イチオシキムチ



5位は美山の「イチオシキムチ」です。「プレミアム植物乳酸菌を800億個添加」したという、身体にいいキムチとなっています。今回購入したのは小分けタイプ。



ふたを開けると、他のキムチと比べてスープみたいに少し水分が多めでした。食べてみると、ソースみたいで、あまりキムチっぽさを感じません。そういう意味では、本場のキムチから一番遠い日本のキムチという感じです。辛さや酸味も少なめなので、キムチっぽさが苦手な人にはいいかもしれません。

辛:★★
酸:★
塩:★★
漬:★
コク:★★

4位
東海漬物
こくうま



4位は東海漬物の「こくうま」。東海漬物はロングセラーのきゅうりの漬物「きゅうりのキューちゃん」を出しているメーカーです。「こくうま」は特設サイトがあるほど推している商品の模様。



水分は少なめ。食べてみると、日本の白菜の浅漬けに近い感じで、あっさり目の味です。そういう意味では、韓国のキムチの特徴である、旨味は少なめ。酸味もしっかり感じられますが、酸っぱいという印象はなく、食べやすいキムチだと思います。辛さもしっかりあります。

辛:★★★★
酸:★★★
塩:★★
漬:★
コク:★

3位
ピックルスコーポレーション
ご飯がススムキムチ辛口



叙々苑キムチや、川越達也氏プロデュースのキムチなど、様々なキムチを手がけているピックルスの「ご飯がススムキムチ」の辛口が3位でした。こちらは人気の商品。



辛味もコクもしっかり感じられるキムチでした。辛さは5種類の中で一番あったような気がします。後から「辛い!」ってなる唐辛子の辛さがいいのですが、甘みもほんのり感じます。「ご飯がススム」という商品名のとおり、ご飯があればどんどん進みそうな味です。

2位
エバラ
本技 おいしいキムチ



2位は焼肉のたれで有名なエバラが出している「本技 おいしいキムチ」でした。エバラもキムチの商品には力を入れてて、この他にも「黄金のキムチ」など4種類のキムチを出しています。



公式ホームページに「4種の海産物のうまみ(イワシ、コンブ、エビ、カキ)」とあるように、旨味を感じられるキムチです。大根もしっかり入ってて、歯ごたえもありシャキシャキしています。辛味もしっかりあるので、本場のキムチが好きな人はかなり好きかと思います。

辛:★★★★
酸:★★
塩:★★★★
漬:★★
コク:★★★

1位
フードレーベル
牛角韓国直送キムチ



フードレーベルが販売している、焼肉チェーン店「牛角」のブランド名を持ったキムチが1位でした! フードレーベルでは他にも焼肉のたれドレッシングなどの牛角シリーズを販売しています。



濃厚なキムチジャンの味で、食べた瞬間から「これが一番近い!」と思ったほど本場韓国のキムチに近い味でした。それもそのはず、韓国から直輸入したキムチだからです。公式ホームページにある「辛さの中にも甘みがある」はまさにその通りで、辛いけど甘い!という、まさに韓国キムチでした。

辛:★★★★
酸:★★
塩:★★
漬:★★★
コク:★★★★★

いろいろ食べて好きなキムチを見つけよう!


今回は5種類のみの食べ比べでしたが、スーパーには本当にたくさんのキムチが販売されています。食べ比べてみて思ったのが、味はそれぞれかなり違いがあるということでした。今回、参考にした韓国の自家製キムチも「自家製」というだけに、本当に様々な味がありますし、日本の市販のキムチにも同じように様々が味があるのです。

キムチはそのまま食べてももちろん美味しいのですが、料理に使っても美味しいもの。料理のよって使い分けてもいいかもしれないですね。自分にあったキムチをいろいろ食べて見つけてみてください。
(西門香央里)