ベネズエラ代表・エスコバル【写真:Getty Images】

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エスコバルがフライを“スルー”で俊足一走封殺、あわよくば併殺も

 第4回WBCの2次ラウンド(R)F組は16日(日本時間17日)、ベネズエラがドミニカ共和国と1敗同士で対戦(米ペトコ・パーク)し、遊撃の名手・エスコバルが“頭脳プレー”を見せた。

 0-1のビハインドで迎えた7回無死一塁。打者・カスティーヨが遊撃へポップフライを打ち上げた。平凡な飛球で1アウトかと思われたが、遊撃が打球を捕球せずに“スルー”。しかし、すぐさまボールを拾って二塁へ転送、スタートを切れなかった一塁走者ポランコは封殺され、1アウトとなった。

 走者のポランコは昨季メジャー17盗塁をマークした俊足。ポランコに比べ、走力で劣るカスティーヨと走者を入れ替える狙いが第一にあっただろう。そして、打者のカスティーヨは打ち上げた瞬間、走るのを諦めていたため、あわよくば併殺を狙う意識もあったようだ。結果的に“スルー”と同時にカスティーヨが慌てて走り、併殺とはならなかったが、ロイヤルズで15年にゴールドグラブ賞を受賞した名手が“頭脳プレー”を演じた。