真っ白な空間で真紅のラインが華麗に舞う!計算しつくされた美しすぎるストップモーション動画

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米国のペンキブランド、Benjamin Moore(ベンジャミンムーア)は、マットな質感が特徴の新商品ラインのプロモーションとして、ひとつの動画を公開しました。

まずはその美しいストップモーション動画をご覧ください!

 

一見、CGで制作されたように見えるかもしれませんが、すべての線が人の手によって描かれています。

もちろん、設計やシミュレーションにはコンピューターを駆使していますが、本番の撮影では実物大の真っ白な部屋を用意し、決められた通りに少しずつ線が描かれていきました。

「実物大のストップモーションを用いた広告は、良い企画になるか、悪い企画になるか、ぎりぎりの境界線のところにあります。とにかく人手と時間がかかるのです」と語るのは本動画のディレクター。

ペンキを塗る前には、まずミリ単位でマスキングテープを貼る作業が延々と続きます。その一方で、複数の線が同時に走るシーンでは、ペンキの乾き具合に差が出ないように、ペイント作業をスピーディに進めなければならないという難しさもあったそうです。

しかも本作ではペイントする人物は一切登場せず、ただひたすら赤い線が走るだけなので、ともすれば寂しく冷たい印象になったかもしれません。

しかし、実際に人の手によって塗られたからこそ、線は決して完璧ではなく、はみ出したり、歪んだり、ムラも見られます。また動画をよく見ると、ペンキが乾く過程で色みや質感が微妙に変化していることも分かります。CGにはない、リアルだからこそ生まれるこのような“ゆらぎ”が本動画に体温をもたらし、唯一無二の存在にしていることは間違いありません。

そして最後、無数の線が集まってひとつの絵が浮かび上がるシーンはまさに圧巻です。世界初のマットな質感を謳う本商品にふさわしい、世界唯一かつ最高のペイント動画のひとつと言っても過言ではないでしょう。

企業:Benjamin Moore
タイトル:「Century Paint」