「A LIFE〜愛しき人〜」公式サイトより

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 心機一転の“新人姿勢”は吉と出るか凶と出るか。1月15日にスタートする元SMAPの木村拓哉(44)主演のドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)に対し、SMAPの一部女性ファンの間で「見ない」と不視聴の声などが出ている。

■「裏切者は嫌いだから見ない」の声も

 SMAP解散後、初の連続ドラマでアメリカ帰りの外科医・沖田一光を演じる木村。『プライド』(フジテレビ系)以来13年ぶりに竹内結子(36)とタッグを組む他、松山ケンイチ(31)や木村文乃(29)、菜々緒(28)、浅野忠信(43)、及川光博(47)などと共演する。

 TBS伝統の日曜夜9時枠の『A LIFE』は、初回を25分拡大で放送するなどかなりの力の入れようだ。期待する声も多い中、一部から「裏切者が主演だから見ない」「現実を知るがいいよ」などと冷ややかな声以外に、「仕事なんかしてる暇あったらまず元メンバーとの仲を取り戻せ」なんて揶揄も飛んでいる。

「まだ第1話も始まっていない状況で拒否反応を受けるのはフジくらい。TBSにしては珍しい兆候ですが、それは木村を主役に据えた“副作用”であり致し方ないところ。SMAP解散の直接原因と目される木村はもちろんのこと、ファンの間でやり玉に挙がっているのが、結果的に裏で“暗躍した”と一部で報道された工藤静香(46)の存在。12月31日に開かれた“SMAP最後の晩餐”に関しても工藤の影響が取り沙汰されている。“最後の最後までSMAPの交友を邪魔した工藤”、そして”その工藤に従った木村”と見なすファンがいるようです」(芸能関係者)

■懸念点は「ドクターX」の影響とキムタクの演技力?

 ただしドラマ自体に懸念を示す声もある。

「昨年、全話平均視聴率で20%超えを果たした化物ドラマ『Doctor-X 外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)も医療物。同じ医療ドラマの『A LIFE』で木村さん演じる主人公は、大門と同じ“超一流の職人外科医”という設定です。もしも視聴者から『ドクターXの二番煎じ』なんて指摘され始めたりでもしたら、視聴率が伸び悩んだ前回の『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(TBS系)の二の舞いになりかねないかもしれません」(芸能ライター)

 もう一つの注目は、木村の演技。主役だけに作品の成否をかなり握ることになりそうだが……。

「毎回言われることですが、別人を演じ分けできないのが木村さんの弱点。2015年の『アイ'ム ホーム』(テレビ朝日)でこそやっと新しい一面が見られましたが、それまではほぼ“キムタク”のまま。視聴者にとって、今回の木村さんの演技も注目点の一つとなるでしょうし、場合によっては批判に発展する可能性もあります。本当に新人の気持ちになって“新・キムタク”を披露してくれるのか見ものです」(前同)

 4月29日には主演映画『無限の住人』の公開も控える木村。SMAP解散の余波はあるのか、ないのか。『A LIFE』はそれを確かめる試金石となりそうだ。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する