写真は「ASKA SCRAMBLE」より

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 昨年11月に覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されていたASKA(58)が、今月3日に更新した自身のブログで、新たなレーベルを自ら立ち上げることを発表した。レーベル名は『DADAレーベル』で、現在鋭意制作中のニューアルバムについても、同レーベルから発売される見込みだ。

 ASKAは、昨年11月に覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたものの、12月19日に嫌疑不十分で不起訴となり釈放となっていた。逮捕当日、検尿で陽性反応が出たために、今度ばかりは実刑判決が出るのではとの見方も強まったが、「任意提出された液体が本人の尿だと立証できなかったため」不起訴処分となっている。逮捕当初からブログで再三の無実をアピールしていたASKAの主張が通ったことにはなるが、再犯率の高い覚せい剤事件ということもあってか自身の信用を勝ち取ったとは言い難い。

 一部関係者などの話によれば、ASKAがこれだけ躍起になってブログを更新しているのには理由がある。

「ASKAにとっては、現在製作中とされる自伝や新アルバム発売のためにも、潔白を主張しつづける必要がある。しかし、異常なブログの内容から薬の後遺症があるのではとする意見も多く、出版後に内容を差し替えられたとASKA本人からクレームがでる可能性もあるとして、出版は危険と考えるマスコミ関係者も少なくありません。今回発表された新レーベルも、出したがるメジャーレーベルがいないために、結局は自分でやるしかなかったというのが本音でしょう」(芸能記者)

■未発表曲流され激怒!井上氏と直接対決の可能性も

 ASKAはそれでも自身の発言に虚偽はないとブログで身の潔白を主張し続けており、各メディアの“偏向報道”に対して怒りのコメントを綴ることも少なくない。中でも『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)に出演する芸能リポーターの井上公造氏(60)は、どうやらASKAから大きな恨みを買っているようである。

「ただでさえASKAは、同番組の誇張報道にうんざりしていましたが、その上番組内で、井上氏が未発表音源を流してしまったことについて大激怒しており、今後番組内での直接対決も辞さない覚悟だということです。しかし、ASKAの発言の方が信用されていない現状では、生出演して徹底抗戦したところで、ただただ世間から白い目を向けられるだけでしょう」(芸能記者)

 先日、動画サイトで新曲の『FUKUOKA』を公開し、本格的な復帰活動をスタートしたASKA。当時の輝きを取り戻すことはできるのだろうか。かつて日本じゅうを酔わせた天才アーティストに注目だ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。