“元地元”ボストンが松坂大輔の近況に注目「日本でのカムバック目指すのか」
ウインターリーグでの成績をリポート、最終戦は「珠玉の投球」
12月にプエルトリコでのウインターリーグに参加したソフトバンク松坂大輔投手。投手陣の層が厚いソフトバンクで、今季どのような形でベテラン右腕が存在感を見せるのか注目されるが、松坂の動向に“元地元”ボストンのメディアも関心を寄せているようだ。マサチューセッツ州のニュースサイト「MassLive」では「2014年を最後にMLBを去ったマツザカがウインターリーグで防御率2.70を記録」と題した記事で、元レッドソックス投手の近況についてリポートしている。
プエルトリコで開催中のウインターリーグに参戦した松坂はヒガンテス・デ・カロリナに所属し、4試合に登板、0勝3敗、防御率2.70の成績を残した。勝利こそ挙げられなかったが、最終登板となった12月28日ティブロネス・デ・アグアディヤ戦では、7回を投げて3安打1失点の好投を披露。記事でも「松坂は新年を迎える前に珠玉の投球をした」と称えている。
プエルトリコでの細かい成績についても紹介。4登板で20イニングを投げ、13安打を許し、自責点は6。さらに奪三振数が11だったのに対し、与四球数が同数の11だったことにも触れ、「ボストンでは制球に苦しむ嫌いがあった」と振り返っている。
故障に悩まされ、日本復帰後2年目で初の1軍登板
2015年にソフトバンク入り後、故障に悩まされた松坂は、昨年10月2日の楽天戦で日本復帰後初の1軍登板を果たした。だが、制球が定まらず、1回を投げて3安打4四死球で5失点(自責2)を記録。自ら志願して今オフのウインターリーグ参加となった。こういった状況を踏まえ、記事では「彼は日本でのカムバックを目指しているのだろうか?」と綴り、かつてボストンを地元とした右腕の動向に大きな関心を寄せている。
2006年オフにポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー移籍を狙った松坂は、入札額5111万ドル(約59億8100万円)+6年総額5200万ドル(約60億8500万円)という大型契約をレッドソックスと結び、日米で大きな話題を呼んだ。2007年から6年を過ごしたレッドソックスでは、117試合に登板し、50勝37敗、防御率4.52の成績だった。
今季完全復活なるか。ベテラン右腕の活躍には、日米から熱い視線が送られている。