「Welcome to TOKYO」より

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 三代目J Soul Brothersの所属事務所であるLDHが、昨年の「日本レコード大賞」を“買収”していたと、10月28日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が“レコ大買収”の決定的証拠として、その請求書とともに報じた。同誌によれば、昨年の日本レコード大賞で三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの『Unfair World』がグランプリを獲得した背景には、1億円もの巨額マネーが動いていたという。さらに、昨年の日本レコード大賞において、グランプリを決める15人の審査員が最初から買収されていたというのだ。

 これが真実であれば、CD不況にあえぐ音楽業界にさらなる暗雲が立ち込めそうな気配である。このような音楽業界の闇がまたも明るみに出てしまった以上、音楽ファンの期待を大きく裏切ることになるだけに、LDHのイメージはどん底にまで落ちることは確実だ。

 LDHといえばつい先日、アメリカだけでなくヨーロッパやアジアへの“世界進出”を打ち出したばかりだ。気になるのは、HIRO(47)がその新たなプロジェクト『LDH WORLD』でクリエイティブ・リーダーに就任すると共に、代表取締役社長を年内限りで退任すると発表した点だ。これは、今回のスキャンダルと決して無関係ではないと関係者は指摘する。

「週刊誌がこのような記事を載せる前には、必ず各所に質問状を送ります。要するにLDHは今回の買収記事が掲載されることを事前に知っていたわけです。これを受けたHIROが、火消工作の一つとして、代表の退任を表明したということですね。しかし、今回の証拠である請求書も、LDH側から漏れたともっぱら。メディアへの火消しだけでは到底済まないでしょうね」(芸能記者)

 LDHは、7月にも『週刊文春』に社内の“体育会系イジメ”を報じられており、ブラックな企業イメージがすっかり定着してしまっていた。“恥の上塗り”ともいえる今回のスキャンダルによって、国内に味方はいないも同然だ。“海外展開”というよりも“国外逃亡”といった方が正しいかもしれない。

■あまりに不自然なHIROの“家庭円満アピール”

 さらにこのタイミングで、HIROにはもう一つ不自然なニュースが報じられていた。同日発売された『女性セブン』(小学館)に掲載された、妻・上戸彩(31)と、愛娘の3ショットだ。

 そこには仲良く歩く3人の姿が見受けられ、多忙ながらも家庭を大事にする「スター夫婦の微笑ましい日常」と紹介されていた。しかしこれまでに何度も不仲説を報じられており、ネット上でも「いつ離婚してもおかしくない」と噂されていた。一説では、今回のLDHの海外展開を機に、離婚も発表されるのではと取り沙汰されていたが、このタイミングであまりに不自然な“仲良し報道”となったのだ。

「今回の海外展開を前に、なるべくブラックなイメージを回復させておきたいと、このような円満アピールをHIROが以前から準備していたようです。そして“レコ大買収”というスキャンダルが明るみになり、少しでも世間の目を逸らそうと、同じタイミングで掲載するようにLDH側が雑誌社にけしかけたのではないでしょうか」(前出・芸能記者)

 このような安易な工作活動も徒労に終わっているだけに、もはやHIROがどれだけあがこうとも、世間のイメージは払拭できないだろう。HIROもいよいよ“年貢の納め時”といったところだろうか。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)などに寄稿。現在は女性向け読み物の記者・編集者として活躍中。