栄養士が伝授!代謝がアップして身体にやさしい「朝食メニュー」

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わたしたちの身体の中では常に代謝が行われていますが、この代謝が高い状態にあると体温も最適に保たれ、冷え性と無縁になったり、脂肪が燃えやすくなって太りにくい身体が手に入るなどのメリットがあります。

今回はそんな代謝をアップさせ、身体にもやさしいお勧めの朝食メニューを管理栄養士の筆者がご紹介します。

■そもそも朝ごはんは絶対に必要?

子どもの頃から“しっかり一日三食とる”ということを守ってきた方もいると思いますが、最近では”一日一食”の健康法が紹介されたりと状況が変わってきています。

朝起きたばかりだと胃腸もまだ眠りから覚めたばかり。そこにしっかりとした朝食をとってしまうと消化器官に負担をかけてしまうという見方もできます。

デスクワークが多くなっている現代ですから、午前中から身体を動かすようなことがなければ、無理にしっかりとした朝食をとる必要はないと言えます。

■消化に負担のないもので栄養を補給しよう

そんな中でお勧めしたいのが、消化をあまり必要としないで栄養素を補うことができるもの。たとえば甘酒や発酵ドリンク(いわゆる酵素ドリンク)などが挙げられます。

甘酒は麹菌の働きで栄養素が細かく分解されており、円滑に吸収できる状態になっています。微生物の力で発酵させたドリンクも同じ栄養素が分解されているので、消化で身体に負担をかけません。

わたしも普段の朝はだいたいコップ一杯の常温の水と、キャップ一杯の発酵ドリンクで過ごすことが多いです。

■ちょっと物足りないな……というときには

「これだけだと昼前にお腹が空いて耐えられない!」という方は、果物がお勧めです。朝食としてよくバナナが紹介されますが年中バナナを食べる必要はなく、できれば季節の旬のものを食べましょう。

果物はそれ自体に食物酵素を含んでいるので、体内の消化酵素を節約してくれます。

「今日は午前中から体力を使いそう」という場合は、ぜひパン食よりごはん食を召し上がってください。できれば白米ではなく分搗き米や雑穀を。時間のない朝は無理に一汁三菜にしなくても、温かい具だくさんのお味噌汁に漬物や梅干しがあれば十分滋養のある朝食になりますよ。

「代謝を上げるためには朝からしっかり食べないと!」と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、食べたくないのに無理に朝食をとると消化器に負担をかけ、消化酵素を使い込むことで逆に代謝が下がることにもなりかねません。

既存の常識に縛られず、自分の身体の声を聞いて食事をとるようにしましょうね。

【筆者略歴】

※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、“不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ。

【画像】

※ ララ / PIXTA(ピクスタ)