ソフトバンク・2軍球場のみどころをチェック

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「あそこは凄い」「2軍の球場とは思えない」と噂に聞いていたタマスタ筑後(タマホーム スタジアム筑後)は、実際どんな球場なのだろうか。

 『ポケモンGO』が配信された翌日の7月23日、ソフトバンク2軍の本拠地であるタマスタ筑後へ行ってきたのでご紹介しよう。

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■タマスタ筑後へのアクセス

 タマスタ筑後の最寄り駅は、博多駅から新幹線で約25分、在来線だと約1時間で到着する筑後船小屋駅。関東だと東京から大宮くらいの距離感だろうか。

 駅から球場までは徒歩3分程度。駅から見えるので迷うこともないだろう。例えると、関内駅から横浜スタジアムよりは若干歩く、といったところだろうか。駅近にある好条件だ。

■内野席から田園風景、自由席にはドリンクホルダー

 新しい球場とあって座席、グラウンドともにとても綺麗だ。外野席がないので、内野席から田園風景が見える。この景観は地方球場ならでは、といえる。

 自由席にもドリンクホルダーが付いているのはグッド。そして、2軍の球場にもかかわらずボックス席まで用意されている。座席数を除けば1軍の球場と同じか、それ以上の気配りがなされているのは間違いないだろう。



■スタジアムの最重要ポイント!?

 スタジアムで現地観戦する際に重要なポイントとなるのはトイレだ。2012年、DeNAが横浜スタジアムのトイレを改修し成功。動員増につなげたことは記憶に新しい。飲食店同様にスタジアムもトイレは重要なのだ。

 タマスタ筑後のトイレは百貨店のそれと見間違うほど綺麗だった。筆者は男性なので女性トイレに入ってはいないが、女性トイレも同様なのは容易に想像できる。

 トイレにも力を入れているところはさすがソフトバンク。隙がない!



■ソフトバンク筑後ファンクラブ恐るべし!

 福岡ソフトバンクホークスは、2軍といえどもファンクラブが設立されている唯一の球団。タマスタ筑後にはどんな特典があるのだろうかと密かに期待していた。

 球場を歩いてみると3つの特典を発見。

・チケット割引
・ファンクラブ会員先行入場
・生ビール50円引き

 チケット割引は、1軍の試合でもほとんどの球団が実施しているので目新しさはない。

 一番目を引いたのはファンクラブ会員先行入場だ。自由席で見る場合、ファンクラブに入っていると一般入場者よりもいい座席を確保できる可能性が高くなる。また、大入り必至の松坂大輔(ソフトバンク)登板時など、一般入場だと席の確保が困難な試合に有効だ。



「生ビール50円引き」も嬉しい特典。1軍の球場でもポイント還元サービスを行っているところはあるが、飲食物の値引きがなされるところはないのではないか。混雑しない2軍ならではの特典だろう。

 ちなみにホークス筑後ファンクラブの年会費は2700円、クラブホークスに加入していると2,160円だ。

 タマスタ筑後は綺麗でとてもよい球場だった。ヤフオクドームと同じ広さなので2軍、3軍の選手たちが1軍に上がったときに戸惑うことも少ない。

 しかし、天然芝や、ここでしかできない座席の作りなどにもう一工夫ほしかったと思うのは贅沢だろうか。

 次に新しい球場ができるのであれば「その地域、チームだからこその球場づくり」を期待したい。

勝田 聡(かつた さとし)松坂世代のひとつ上にあたりサッカーの黄金世代となる1979年生まれ東京育ち。プロ野球、MLB、女子プロ野球、独立リーグと幅広く野球を観戦。 様々な野球を年間約50試合現地観戦し写真を撮影する。プロ野球12球団のファンクラブ全てに入会してみたり、発売されている選手名鑑を全て購入してみたりと幅広く活動中。【関連記事】