モバイル動画広告市場がますます拡大の予感!従来型のテキスト広告やバナー広告よりも11倍のeCPMを記録

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拡大続くモバイル動画広告市場

米eMarketerによると、米国のモバイル動画広告市場は今年43.5億ドルまで達し、2018年には99億ドルまで伸びると予想されています。

実はモバイル活用に積極的な米国市場でさえも、人々のメディア接触時間と比較すると、モバイル広告への投資がまだ遅れていることも分かっており、今後大きく伸びるポテンシャルを秘めていると言われています。

モバイル動画広告のeCPMが上昇中

そんな中、モバイル広告プラットフォームを提供するSmaato社がモバイル広告に関する最新のトレンドレポートを公開。同社のプラットフォームを介して世界中で配信されたモバイル広告のeCPM(effective cost per mille)を比較したところ、モバイル動画広告のeCPMは2015年第4四半期から2016年第1四半期にかけて27.9%も上昇したことが明らかとなりました。

アプリのカテゴリ別に見ると、同社の平均eCPMと比較して「音楽」が+54%でもっとも高く、続いて「動画&ゲーム」が+38%となっています。

▽ アプリカテゴリ別のeCPM(平均eCPMとの比較)

またOS別で比較すると、モバイルウェブと比較してiOSアプリ内動画広告が約2.8倍、Androidアプリ内動画広告が約2.5倍のeCPMを見せています。

▽ OS別のeCPMの比較(モバイルウェブを100とした時の比較値)

さらには、モバイル上のテキスト広告やディスプレイ広告などの従来のフォーマットに比べ、モバイル動画広告のeCPMは約11倍を記録したとのことです。

この事実からは、広告主がモバイル動画広告の効果やエンゲージメントの高さを認めていることが分かります。一方、広告枠を持つメディア(パブリッシャー)側にとってもモバイル動画広告は広告収益源として非常に魅力的だと言うことができます。
両者にとって価値の高いモバイル動画広告が今後大きく拡大していくことを予感させるデータです。