写真は「ブラザー」より

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 お笑いコンビ、アンタッチャブルの柴田英嗣(40)の元妻・Aさん、そしてソロシンガー・ファンキー加藤(37)のセンセーショナルな”W不倫”騒動は、まだまだ収まりそうにない。W不倫に子供の認知と、これほど重大な個人情報がなぜ漏れてしまったのか──今回のスクープを巡っては、“情報源”に注目が集まっている。

「柴田とAさんがすでに離婚済みで、その原因はAさんと加藤のW不倫。さらに、Aさんは今月中にも加藤の子どもを出産予定……と衝撃連続の記事を出したのは『週刊女性』(主婦と生活社)。発売当日に会見を開いた加藤本人も『すべて事実』と認めるほど見事な内容だっただけに、当事者の本人、その周辺がネタを漏らしたのは間違いない」(週刊誌記者)

 不倫騒動で思い出されるのは、ベッキー(32)だ。あの時もリーク元は、被害者であるゲスの極み乙女・川谷絵音(27)の当時の妻、ないし近しい者だとささやかれていた。

「今回でもっとも怪しいのは柴田本人の周辺関係者です。Aさんや加藤は自分たちの恥を敢えて晒すだけなので、自らリークした可能性はほぼゼロといっていい。業界内では情報源は柴田本人というより、所属事務所側とする見方が大勢を占めている。今回、元妻を寝取った格好になる加藤に対し、寛容な態度を見せる柴田の株が上がってますが、これこそが狙いだったというのです」(前出・記者)

■思い出される矢口真里事件の教訓

 実際、今回のスキャンダルのついでに、アンタ柴田の過去について補足説明している報道は少なくない。しかし、事務所にとっても掘り返されたくないことであるはずなのに、わざわざリークする必要はあったのか。その経緯を東京のお笑い業界事情に詳しいライターが語ってくれた。

「柴田は過去に女性トラブルを起こして芸能活動休止を余儀なくされて以降、”プライベートの問題は逐一会社に報告”を義務付けられていた。所属事務所の『プロダクション人力舎』としては柴田が1年以上前にAさんと離婚していた報告を受けていて折を見て発表の機会を伺っていたのは事実。そんな最中に離婚原因がどうやらファンキー加藤らしいということが判明して、この一件は急に慎重な扱いになったとか。2013年に元モーニング娘。の矢口真里(33)が俳優・中村昌也(30)との婚姻中、自宅不倫していたことが明るみになった時も同様で、”被害者”の立場を持つ中村の所属事務所が主導してリークを行っている。これは自社の所属タレントを守るための防衛策のようなもので、芸能人同士のスキャンダルの場合、落ち度がない側が進んでリークする傾向にあります」

 結果的にアンタ柴田の株は急上昇し、”ザキヤマ”こと山崎弘也(40)とのコンビ正式復活まで取り沙汰されるまでにイメージ回復している。ファンキー加藤は踏み台になった感も否めないが、現実に起きた事実はあまりにも重い。こんな不倫騒動のウラにも”芸能界の力学”が働いているのである。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。