私、前世はロビンフッドだったかもしれない…

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「アーチェリー? オリンピックで見たことあるし、どういうスポーツなのかは知っているけど、やったことがないんだよね」という方がほとんどではないだろうか。

 アーチェリーバトルは、そんなアーチェリー初心者でも楽しむことができる、アーチェリー×サバゲ―というオーストラリア発祥のゲーム。

 運動神経のなさは誰にも負けない自信のある記者がさっそく体験してきた。

■怪しい覆面のニンジャめいた集団

 アーチェリーバトルで必要となる道具類はすべて貸し出しとなるので、会場となる公園へは手ぶらで向かってOK。動き回ること間違いなしなので、当日はズボンやスニーカーなど動きやすい恰好がマスト。



 ゲーム開始前には、主催者である株式会社ハイの小式澤(こしきざわ)さんと、東京クラフトビールマニアのねるねるさんよりルール説明が行われた。当日使用するボウ(弓)・矢・ゴーグルをレンタル。今回は人に向かって打つので、矢の先端には当たってもケガのないよう、厚めのスポンジがドッキングされている。しかし念には念を入れて、ゴーグルの着用も必須だ。

 ゴーグル着用前にフェイスカバー装着すると……。真っ黒の覆面で、目だけがでる。なんだろう、このデジャビュは……。忍者か盗賊のようでもある。



■初めてでも射れますか?

 オリンピックでやるような競技なのに、ホントに未経験者でもできるの?人生初のアーチェリー。矢をつがえ、弦を引き、そして……。

 当たった!? アッサリと当たったぞ!! もしかしたら前世はロビンフッドだったかのかも? 意外と簡単に当たったことに、テンション爆上がり。これって意外と簡単じゃない? 今からでも代表狙っちゃうよ??そして矢を射ると、かなり気分がスッキリする。ストレス解消にもよさそうだ。

■走れ! 射て! アーチェリーバトルにいざ出陣!!

 ゲームは全チーム総当たり戦で、ルールはいたって簡単。ゲームスタートと同時に中央に配置された矢を取りに行き、相手チームの的をすべて射貫くか、全員に矢を当てることができたら勝ちとなる。今回は、相手が射った矢をつかむことができれば、自分のチームメイトをひとり復活させることができる特別ルールが適応された。休日の芝生が生い茂る公園でフルフェイス集団が作戦会議。今年一番シュールな光景大賞にノミネートされた瞬間。



 各チーム作戦会議を終え、ゲーム開始。円陣を組んで結束力を高め各々の配置につく。「絶対勝つぞー!」「皆殺しじゃー!」など、チームによって掛け声に個性があふれている。

 開始の合図とともに、両チームとも中央に配置されている矢めがけて駆け寄る。速い、とにかく速い、特売セールのマダムたちなんてメじゃないくらいのスピードだ。陣地に戻ってきてバトル開始。さっきはあんなにうまくいったのに、本番では矢がなかなか当たらない。さっきは前世ロビンフッドかもと一瞬感じたが、訂正しよう。間違いなく自分はただの一般人だった。

 最初は的を狙っていた人達も、徐々に人を狙い始めた。しかし、人にもなかなか当たらない。どうやったらうまく当たるかと考えていたら、斜め横から狙われていた事に気づかずアッサリと当てられて終了。短いアーチャー人生だった。



■作戦とチームワークがアーチェリーバトル勝利のカギを握る

 とにかくたくさんの矢を射るので、腕の力が重要になってくるかと思っていた。だが、実際に体験してみるとうまく矢を射ることができるかよりも、いかに身軽にフィールドを動き回るかがポイントとなっていた。

 フィールド内にバルーンが設置されているので、ここに身を潜めて相手を狙うもよし。ガンガン矢を射って攻めこむもよし。特に今回は、参加者のほとんどがアーチェリー未経験者ということもあり、アーチェリーというよりもサバイバルゲームの要素が強いので、初めての人同士でも積極的に意見を出して作戦を話し合うことが、勝利のカギを握っていたようにも思う。

 アーチェリー未経験者でも十分に楽しむことができた、今回のアーチェリーバトル。友人と一緒に参加するのも十分に面白いが、会社のイベントとして部署別対抗戦や上司対部下などを開催すると、意外な人の意外な一面を見られるのかもしれない。



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(取材/あおきみか)

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