ファンキー加藤「ブラザー」より

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 元ファンキー・モンキー・ベイビーズでソロ歌手のファンキー加藤(37)が、W不倫の事実を全面的に認めて謝罪した騒動が波紋を広げ続けている。真っすぐで熱い楽曲を生み出し続けていただけに、あまりに似つかわしくないドロドロ騒動でイメージダウンは必至。致命的なダメージになるとも危惧されているが、その一方でベッキー(32)との不倫騒動で騒がれたゲスの極み乙女。の川谷絵音(27)と比較して「誠実」と評価する声も上がり、賛否両論の事態となっている。

■ファンキー加藤に「ゲス川谷より…」の声

 加藤は発売中の『週刊女性』(主婦と生活社)のスクープによって、友人であるアンタッチャブルの柴田英嗣(40)の元妻・AさんとW不倫し、妊娠させたことが発覚。この不倫がきっかけとなって、昨年5月に柴田と元妻は離婚に至った。

 加藤は報道直後の7日午前に囲み取材に対応。Aさんが柴田の妻であると知らなかったと主張しつつも「自分から(Aさんに)声をかけたので責任の多くは自分にある」と非を認め、さらに「生まれてくる子供に罪はない」としてAさんとの子供を認知し、養育費を払っていくと明言した。加藤は妻子ある身だが、2013年に結婚した元マネジャーの妻とは離婚せず、一生をかけて償っていくつもりと宣言している。

 当然、ネット上では「最低すぎる」「認知すればいいってもんじゃない」「ゲスにも程がある」などと批判が殺到。舛添要一・東京都知事(67)の政治資金問題に引っ掛けて「違法ではないが不適切」との意見も上がった。

 だが、その一方で「気持ちが伝わってくる会見だった」「ゲス川谷よりは100倍誠意を感じる」「潔く認めたのは立派」などと加藤の対応を評価する声も噴出。“新ご意見番”として話題のオリエンタルラジオ・中田敦彦(33)も「会見は良かった。早かったし良かったと思う」「見本みたいな事後処理ですよ」と評価した。

 ベッキーと川谷の不倫騒動では、すぐに会見に臨んで批判の矢面に立ったベッキーに対し、川谷はマスコミ取材や会見を避け続けた。今年5月にベッキーがテレビ復帰で涙ながらに不倫を認めて謝罪した際も、川谷はブログに思いを綴っただけ。これに「男らしくない」「自分だけ安全圏に逃げた」といった批判が現在に至るまで集中している。

「隠そうとすればするほどマスコミは追いかけ、視聴者も興味を抱く。保身のためにウソをつけば必要以上に悪くも言われる。そういう意味で川谷の対応は完全に失敗。加藤はそれを反面教師にして、早期の会見で全面的に事実を認めた。おそらく会見にウソはなく、これは川谷と比べて『男らしい』と見ることもできる。それが一部ファンからの応援ムードにつながっているのでしょう」(週刊誌記者)

 騒動の内容でいえば、ある意味ではありふれた不倫であるベッキーと川谷に対し、加藤のケースは相手が友人の妻で子供も巻き込んでいるだけにドロドロ度は格段に上。しかし、発覚後の対応によって擁護の声が少なからず沸き起こっているようだ。

■一部で擁護ムード発生も…「手痛い代償は不可避」

 この応援ムードをバックにダメージを最小限に抑えることも不可能ではなさそうに思える。

 加藤は初主演映画『サブイボマスク』の公開や横浜アリーナ公演などを控えており、そのPR活動を予定通り続けていく方針。よくある「雲隠れ」といった手段はとらない。バッシング覚悟で表舞台に出続けていれば、やがて同情論が盛り上がってくるかもしれない。だが、そう簡単にいかなさそうだという指摘もある。

「会見対応が良かったといっても、あくまで必要以上のダメージを避けられただけ。加藤はファンモン時代から『一途な純愛』『友情』『真っすぐに生きることの大切さ』をテーマにした楽曲を多数歌っており、それに加藤の人柄を重ねていたファンは多かった。それだけにドロドロ不倫騒動はアーティストイメージの崩壊につながり、失望したファンは決して少なくない。世間からの批判が収まったとしても、深刻なファン離れは確実に起こるでしょう」(前出・記者)

 あくまで「ゲス川谷よりは対応がマシ」というだけであり、不倫の手痛い代償は避けられないようだ。

文・佐藤勇馬※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。