写真はオフィシャルブログより

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 元モーニング娘。(以下、モー娘。)のメンバーで、現在タレントとして活動している石黒彩(38)が、先月30日に自身のブログを更新。出演したテレビ番組『ヨソで言わんとい亭〜ココだけの話が聞けるマル秘料亭〜』(テレビ東京系)において、自身の発言に誤りがあったことを訂正し謝罪した。

 石黒は番組出演時、モー娘。時代の給与について告白。人気アイドルグループのメンバーでありながら、「月給は手取りで12〜13万ぐらいだった」と発言。予想以上の薄給でスタジオにいた面々を驚かせていた。

 この発言は番組放送後話題を集め、自身が持てなくなった石黒自身が再度確認したところ、前述の発言は誤りであったと説明。家賃や光熱費、交通費といった生活費は事務所が全て負担していたことや、ボーナスも支給されていたことも綴り、番組内での発言を訂正した。さらに、番組内で「卒業時に事務所から金銭で引きとめられていた」というエピソードに関しても「その事実はない」と取り消した。

 石黒のこの一連の訂正に関して、「話を盛りまくったから怒られたんだろう」と石黒に非があるとする意見があがる一方で、「事務所から圧力がかかっちゃったのかな?」「それでも当時の人気からすると儲けが少なすぎるだろ」と、石黒を擁護するコメントも目立った。

 石黒はモー娘。の人気が上昇している最中の2000年1月にグループを卒業。ロックバンドLUNA SEAのドラマー・真矢(46)との結婚以降は、出産を経て主婦タレントとしての活躍を見せるなど、卒業組の中でも「成功組」の元メンバーだ。

■発言撤回に矢口真里の影響?

 しかし石黒が発言の訂正をせざるを得なかったのは、別の元メンバーの発言が絡んでいるのだと関係者は語る。

「そのメンバーは矢口真里(33)です。矢口は以前放送された深夜番組で、石黒よりも先にモー娘。の当時のギャラ事情について斬りこんだ発言をしています」(芸能関係者)

 矢口はある番組出演時、自身のギャラに関して「給与制だったので、給与そのものは安かった」「(給与よりも)CM出演料が多かった」と石黒と同様の発言をし、年間十数本あったCM料は全て折半だったという事実も暴露。メンバー達はその収入を全て貯蓄に回しており、矢口に関しては「実家建てたんですけど、いまだにローンは払ってますよ」と吐露している。

「矢口の方が石黒よりも在籍は長かったため、彼女の話が石黒在籍時代にも行われていたのかはわかりません。しかし、給与そのものは安かったということを語る点では給与制がとられていたことは確実でしょう。問題なのは、矢口がこのことを先にいってしまった事実があるので、今回の石黒の発言で矛盾をつっこまれることを石黒本人が危惧したのではないでしょうか」(前出・関係者)

 ここ数年、モー娘。の元メンバーの当時の打ち明け話が話題になる様子がたびたび見られているが、全てが問題になるわけではない。今回の石黒の一連の言動に関しては、本人の事実確認不足と「盛り過ぎだ!」と判断した事務所の“お咎め”が影響しているのかもしれない。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。