ゴーーン(画像はイメージです)

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「あんた、何回鐘鳴らすんだよ!」「あの人は鐘ばっかり鳴らしてるから」

勝俣州和にツッコまれ続け、世間からも「鐘ばかり鳴らしてる人」というイメージを完全に持たれている和田アキ子
理由はもちろん『NHK紅白歌合戦』に出場し、毎度『あの鐘を鳴らすのはあなた』を歌うからだが、実際これまでどれだけ件の曲を歌い、鐘を鳴らしてきたのか。

NHKのサイトで調べてみたら、予想をはるかに下回る、たったの6回だけだった。

実は『あの鐘〜』は1972年3月にリリースされ、同年のレコード大賞最優秀歌唱賞を受賞したのだが、紅白では『あの鐘〜』ではなく、『孤独』を歌っている。

意外にも紅白に初めて『あの鐘〜』が登場したのは、第42回(1991年)。CMソングがきっかけでニューバージョンになったことを機に注目されたためだった。
その後、第45回(94年)、第50回(99年)、第55回(2004年)、第58回(07年)を経て、第62回(2011年)に歌われたのを最後に、鐘は鳴らしていないのだ。
ちなみに、第29回の『コーラス・ガール』以降、30回(1979年)〜36回(1985年)の間は紅白出場自体しておらず、第37回(1986年)に復帰を果たしている。

ところで、和田アキ子の『あの鐘〜』同様、ヘビロテされている印象がある北島三郎の『まつり』も、紅白で歌われたのは6回だけ。
実は紅白歌合戦でいちばん登場頻度が高いのは、石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』と『天城越え』で、それぞれ9回だった。

また、石川さゆりに続くのは、中村美津子の『河内おとこ節』の計8回! これはダークホースだった。

美川憲一の『さそり座の女』もかなり歌われているイメージだったが、計7回とわずかにおよばず。
美川憲一の場合は、リリースした翌年の第24回(1973年)に紅白で初披露され、それからコロッケのモノマネを機に再ブレイクした第42回(1991年)で久しぶりに登場。
以降は、『さそり座の女2003』『さそり座の女2006』『さそり座の女2007』『さそり座の女2008』『さそり座の女2009』とタイトルを変えて登場している。

改めて振り返ると、「〜紅白バージョン〜」とか「〜スペシャル〜」「〜メドレーー〜」など何も手を加えることなく、直球ど真ん中でやり続け、それでも「天城越えすぎ」とか「冬景色見まくり」とか言われない代表曲2つを持ち、存在感を放つ石川さゆり、恐るべし。そして中村美津子の「ヌルっとヘビロテ感」にも脱帽。
(田幸和歌子)