チェルシーのオーナーが決断した。高額年俸で2019年までの契約を結んでいたジョゼ・モウリーニョ監督が、チェルシーの指揮官ではなくなったのだ。クラブが17日に発表した。

クラブは両者が合意しての契約解消だとしている。だが、その条件はまだ分かっていない。チェルシーとモウリーニョ監督は数カ月前に4000万ユーロ(約円)の契約更新をしたばかりだ。

チェルシーとモウリーニョ監督がたもとを分かつのは、これが2度目となる。1度目は2007-08シーズン。辞任という形だったが、実際はそのときも契約解消だった。

モウリーニョ監督がチェルシーをプレミアリーグ王者へと導いたのは、わずか半年前のことだ。だが、それから状況は大きく変わってしまった。リーグで16位と悲劇的な結果で、チームの大半の選手との関係も壊れた。皮肉なのは、モウリーニョ監督にとって致命的となったのが、クラウディオ・ラニエリ監督率いるレスター・シティ戦での黒星だったことだ。

後任候補として最初に挙がったのは、フース・ヒディンク監督だ。シーズン終了までの暫定指揮官としてみられている。実現すれば、ヒディンク監督にとってはチェルシーで2度目の冒険だ。2009年2月にもシーズン途中でチェルシーの指揮官となり、チームをFAカップ優勝とチャンピオンズリーグ4強へと導いている(準決勝で優勝したバルセロナに敗れた)。

2人目の選択肢とされるのが、フアンデ・ラモス監督だ。セビージャ時代に活躍し、レアルでも暫定監督を務めたスペイン人指揮官である。