ミラン、先制するも退場者出し勝ち切れず…本田は2戦連続の出番なし

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 セリエA第16節が13日に行われ、日本代表FW本田圭佑の所属するミランとヴェローナが対戦した。

 ミランは12月に行われる3試合で、カルピ、ヴェローナ、フロジノーネと下位に沈む3チームと対戦する。だが、6日に行われた前節はセリエA初昇格のカルピとスコアレスドローで終了した。今節は今シーズン未勝利の最下位ヴェローナをホームに迎えての一戦。年内を連勝で締めくくるべく、今節は2試合ぶりの勝利を狙う。

 ミランの先発メンバーは、16歳GKジャンルイジ・ドンナルンマ、MFナイジェル・デ・ヨング、FWルイス・アドリアーノらに加え、FWエムバイェ・ニアンが右FWで出場。前節出番のなかった本田は11試合連続のベンチスタートとなった。一方、ヴェローナのスタメンは、現役引退を表明した38歳FWルカ・トーニに加え、DFラファエル・マルケスが5試合ぶりに先発に復帰した。

 前半はミランが主導権を握る。18分、右サイドでフリーだったニアンが、味方のパスを受けてエリア内右で右足を振り抜くが、シュートはわずかに枠の右に外れた。29分には、ジャコモ・ボナヴェントゥーラがカルロス・バッカとのワンツーでエリア内中央に抜け出し、シュートを放つが、GKピエルルイジ・ゴッリーニにセーブされた。ミランはチャンスを作ったものの、決めきれず、スコアレスで前半を折り返す。

 後半に入って最初のチャンスはヴェローナ。47分、左サイドからのクロスにアルトゥール・イオニツァがダイビングヘッドで合わせるが、シュートはわずかに枠の左に外れた。するとミランが52分に先制点を獲得する。ニアンのパスを受けたL・アドリアーノが優しいタッチでスルーパス。エリア内中央に抜け出したバッカが左足を振り抜き、シュートをゴール右隅に突き刺した。

 先制に成功したミランだが56分、デ・ヨングが自陣エリア内中央でシュート体勢に入ったレアンドロ・グレコを後ろから倒し、PKを献上。デ・ヨングはレッドカードを提示され一発退場となった。57分、PKは38歳のトーニが16歳GKドンナルンマとの対峙で、落ち着いて真ん中に蹴り込み、同点ゴールを奪った。

 試合を振り出しに戻された数的不利のミランは62分にL・アドリアーノに代えてユライ・クツカを投入。78分にはリッカルド・モントリーヴォを下げてアンドレア・ベルトラッチを、82分にはニアンを下げて、アレッシオ・チェルチをピッチに送り出した。

 ミランは終盤に猛攻を仕掛けるが、ゴールを決めきれない。84分、相手GKのクリアボールをベルトラッチが左足で狙いすましたダイレクトボレーを放つが、シュートはわずかに左に逸れた。試合はこのままタイムアップ。ミランは先制するもPKを献上し、1−1で2試合連続の引き分けに終わった。一方のヴェローナはまたも今シーズン初勝利はお預けとなった。

 ミランは、17日にコッパ・イタリア5回戦でサンプドリアと対戦。20日の次節でフロジノーネとのアウェーゲームに臨む。ヴェローナは16日に同5回戦でナポリと対戦し、20日の次節でサッスオーロをホームに迎える。

【スコア】
ミラン 1−1 ヴェローナ

【得点者】
1−0 52分 カルロス・バッカ(ミラン)
2−0 57分 ルカ・トーニ(PK)(ヴェローナ)