広島・前田健太【写真:編集部】

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正式にポスティング申請手続き、米メディア「ジャイアンツが強くプッシュする」

 ポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を目指す広島・前田健太投手が、米国時間8日に正式に申請手続きを行うと米メディアが報じた。2014年シーズンのワールドシリーズ覇者ジャイアンツが獲得へ向けて猛プッシュすると、ESPNのジョン・スターク記者がツイッターで伝えている。

 沢村賞受賞2度の右腕について、同記者は「ケンタ・マエダは今日、公式に市場に打って出る。ジャイアンツが強くプッシュすると予想されている。マエダの友人は西海岸を希望していると語っている」とレポートした。

 ジャイアンツは今季、ドジャースからフリーエージェント(FA)となっていたザック・グリンキー投手の争奪戦で本命視されていたが、大穴のダイヤモンドバックスに敗れた。ホワイトソックスからFAとなっていたジェフ・サマージャ投手を5年総額9000万ドル(約111億円)で獲得したものの、先発投手をもう1人獲得できる資金力を誇っている。

西海岸希望ならジャイアンツ、ドジャース、パドレス、マリナーズが有力?

 スターク記者は、関係者の証言として、前田が西海岸でのプレーを希望しているとしており、候補に挙がっている球団ではジャイアンツ、ドジャース、パドレス、マリナーズなどが当てはまることになる。

 前田投手の代理人は大手エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」に所属するアダム・カッツ氏が務める予定。同社はダルビッシュ有投手(レンジャーズ)、ドジャース移籍で合意に達した岩隈久志投手らとも契約している。

 広島は譲渡金を上限の2000万ドル(約25億円)に設定すると見られているが、争奪戦になることは必至。今季のFA市場では、1年平均でのメジャー最高年俸記録を更新したグリンキーら、先発投手の契約条件が高騰の一途を辿っている。前田も大型契約を手にすることができるだろうか。