市町村ごとの世帯別年収を地図上にマッピングしたウェブサイト「世帯の年間収入マップ」が公開され話題となっている。総務省が公開している「平成25年住宅・土地統計調査」のデータをもとに、エンジニアの清水正行さんが作成した。

地図上で任意の市町村にカーソルをのせると「300万円未満」「300万円〜500万円」「500万円〜700万円」「700万円〜1000万円」「1000万円以上」の世帯がどれほどの割合いるかが表示される。また、画面左下のバーを調節すれば「年収300万円未満世帯が40%を超える地域」などが指定でき、該当地域が赤く塗られる。

年収1000万円以上が最も多い地域


高年収の世帯が特に多い地域はどこなのだろうか。年収1000万円以上の世帯が20%を超える地域という条件でフィルタリングしたところ、「東京都千代田区」「東京都中央区」「東京都港区」「神奈川県青葉区」が該当した。特に東京都港区は、26%と最も多かった。
ちなみに国税庁の調査によれば、民間企業に務める人の平均給与は415万円だ。



年収300万円未満が最も多い地域


反対に、年収の低い世帯が多い地域を調べたところ、「大阪府西成区」の年収300万円未満世帯の割合が74%と最も多かった。次点は「高知県室戸市」「福岡県川崎町」の70%だ。



松戸VS柏で比較


テレビなどでもたびたび“対抗している街”と取り上げられている千葉県松戸市と千葉県柏市で比較した。「年収1000万円以上」の割合はどちらも7%だが、「700万円〜1000万円」では松戸市12%、柏市14%とわずかに柏市が勝利。「500万円〜700万円」でも松戸市17%、柏市18%だった。年収でも両市は拮抗しているようだ。




「世帯の年間収入マップ」について、「すごい!」「面白すぎる」といった意見が多数を占めていた。もちろん地域別の物価などは反映されていないが、なかには「引っ越しする際の参考にしよう」という意見もあった。
(上原しげお)