毎週末、家事の「TO DO リスト」を作っては中途半端にやって残った分を次週に回してしまう日々を過ごし、あっという間に年末がやってくる。

働いているから平日は家事ができないし、週末は何かと予定が入って忙しいし……と言い訳をし続けて、今年もたくさんの物が乱雑にところ狭しと置かれている家で新しい年を迎えようとしている。

本当はおしゃれでシンプルな空間でくつろぎたいのに! とたまった家事を目の前にして叫びたくなった私が、「あ〜家事をしたい!」とモチべーションアップした本がある。

それが『みんなの家しごと日記 シンプルに、丁寧に。毎日を整える。』である。


大人気ブロガーさん達のシンプル&丁寧な暮らしの記録が一冊の本にまとまっている。
短く分かりやすい1日1日のブログのタイトル。
そして、「整理術」「DIY」「食器」「食材を生かした料理」など、それはそれは無駄のない美しい写真。

"家事は楽しく、趣味のような感覚。何時間やっても苦になりません"というあるブロガーさんの紹介記事のタイトルには雷に打たれたような気持ちになった。

どうしてこんな生活ができるのだろうか?
ただ「ラクしたい」というだけでなく、毎日の暮らしを大切にそして楽しめるような人になりたいと、まずは翔泳社の担当編集者・本田さんにお話を聞いた。

――本書の出版経緯を教えてください

私自身が、6歳の子どもがいる兼業主婦ですので、毎日時間に追われていました。そんなある日、家事を楽しみながら行なっている方のブログで、衝撃をうけました。面倒な家事だから時間をかけずに行う、ということでなく、家事の時間そのものを楽しみながら、きちんとした暮らしをされている。同じ家事でもイヤイヤするのではなくて、気持ちの持ち方とちょっとした工夫で、こんなふうに楽しく素敵に暮らせるんだ。すごいなあ、真似したいなあ、と思ったのがきっかけです。

――本書の中でやってみたいなと感じた家しごとは何ですか?

影響されたことは多々あります! 『トイレ掃除は3分』という記事でトイレ掃除をマメにするようになりました。トイレがキレイだと気持ちがいいです。また『週末の作り置きで夕食支度20分』という記事から、作り置きをやってみました。本当に夕食作りがラクになります(『みんなの作りおき日記』もご覧ください)

また、年末大掃除を10月から段階的に行う方がいらっしゃいました(P98)。押入れの中のものを全部出して、固く絞った雑巾で拭きあげるんだそうです。冷蔵庫や洗濯機も動かして、ドロドロに汚れた床と壁をきれいにするそう(P100)! そして「月に一度 お風呂の大掃除」(P39)という記事では、お風呂のエプロン(浴槽のまわりのパネル)を外して洗うということに本当にびっくり。今年の大掃除ではこれらにチャレンジしてみたいです。

この本を編集してから、我が家はかなりキレイになりました。"家のきりもりが上手なお友達に刺激を受けた日のように、家事へのモチベーションがむくむくとわいてくる本"と背表紙に入れましたが、ホントにやる気が出てくるので。以前が汚すぎたんでしょうけど、この状態をなんとか保っていきたいです。

担当編集者・本田さんも家事へのモチベーションがアップし、実践されているというお話を聞いて、私もむくむくとやる気がわいてきた。

私自身、料理をする時間は嫌いではなく、その時間がストレス発散や、癒しの時間でもある。
そんな時間を過ごす台所に関するブロガーさん達の家しごとは目からウロコ! 真似したいことだらけ。
食器を立てて収納してみたり、調味料の器をそろえてみたり、こだわりの鍋を手に入れたり……。
どんな工夫をすれば自分は楽しめるのかを考えて、少しずつ、台所を居心地の良い場所に変えていきたい。
(boox/茶谷)