たまに、いらっしゃいます。お腹を大きくした状態で、それでも仕事に向き合うママさんたち。がんばってるなぁ。
しかし、心配でもある……。お母さんのお体も、そしてお腹の中の赤ちゃんに対しても、細心の注意を払っていただきたいですよ!

そこで、このアイテムをご紹介したい。「バランスボディ研究所」(神奈川県横浜市)が10月より発売している『リトモ』(税込1万2800円)は、マタニティベルトです。でも、ただのそれじゃない。"音楽再生機能付きのマタニティベルト"と表現できる逸品なのです。



では、その機能と使用法について。まず、通常のマタニティベルトと同じようにお腹に巻きます。


このマタニティベルトをスマホや音楽プレイヤーと接続し、音楽を再生してあげる。


結果、お腹の中の赤ちゃんに美しい音楽を届けられるという仕組みです。
「妊娠5ヶ月頃から、胎児は耳が聞こえ始めるといいます。胎児は羊水を通じ、振動を伴った音を全身で聴いています。また、お母さんの声を聞き分け、その声で心拍数が上がることもわかっています。このような大切な時期に、胎児にすばらしい音楽を聴かせてあげることは、脳に良質な刺激を与え、発達に大きな効果をもたらします」(担当者)
これで、騒音・機械音などが気になる職場環境で働く妊婦さんも、もう心配は要らない! お腹の赤ちゃんに、いつでもお母さん自身が選んだ素敵な音楽を聴かせてあげることができるのです。

では、このマタニティベルトが誕生した経緯について。実は『リトモ』を開発したのは、イスラエルのコンピューターサイエンス・生物医学に精通した起業家・Oren Oz氏だそう。
彼の奥さんが第一子を妊娠した時、それでも彼女は忙しく働き続けていました。職場は、ユーザーの問い合わせに対応する部署。要するに、電話のベルが鳴り止まない環境にあります。
「一日中電話の音ばかり聞いていたら、お腹の赤ちゃんもストレスを感じてしまうかしら」
そのような一言を発し、不安そうに毎日を送っている奥さんを見て、何とかしてやれないかと思ったことが開発のきっかけとなりました。大人なら、イヤホンをすればいい。じゃあ、赤ちゃんに「イヤホン」にとって代わるものを提供してあげるには……?
そんな時、Oren氏は以前訪れた360度パノラマで満天の星空が体感できるプラネタリウムを思い出します。映像と音楽で全方位を包まれた瞬間、彼はお母さんのお腹の中に浮かんでいるような感覚になったのだそう。
「これと同じような環境をお腹の赤ちゃんにも与えてあげられたら、ストレスを取り除き、リラックスさせてあげられるに違いない!」
イヤホンが無理なら、赤ちゃんを全方位から包めばいい。……という流れで、『リトモ』のアイデアが思い浮かびました。全方位からバランス良く音楽を届けるためにベルトの4か所にスピーカーを設け、音が偏らないよう配慮。


また、周囲に音が漏れない造りにするため、何度も実験は繰り返されました。もちろんベルトとしての役目もしっかり果たせるよう、生地へのこだわりは忘れません。

そんな『リトモ』には、反響が続々と寄せられている模様。特に目立つのは、お腹に赤ちゃんがいながら働くママさんからの声です。


「近所に建設現場があるなかで働いている妊婦さんから『一度は退職を考えたのですが、今ではリトモで赤ちゃんを快適にさせています』というお声をいただきました」(担当者)

このマタニティベルト、働いている方であれば、通勤時の電車や会社内などで使用することがお勧めです。騒がしかったり、ストレスを感じるような場面でも、お腹の赤ちゃんをいつでもリラックスさせてあげることができるから。
「お肌に直接でも構いませんし、服の上からでも着けられますので、場所を選ぶことなくどこででも使えます。音が外に漏れないので、周囲に迷惑になるようなこともありません」(担当者)

もちろん、聴かせる音楽はお母さんのセレクト次第です。


クラシックでもいいし、ロックでもジャズでも演歌でも良し。スマホや音楽プレイヤーを使うので、同じ曲ばかりしか流せないということもありません。
(寺西ジャジューカ)