続投を決めた佐々木監督。12年のロンドン五輪、今年のカナダ女子W杯でともに準優勝のなでしこジャパンを「ゴールドチャンピオンにしたい」と意気込みを語った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 10月14日、日本協会は、なでしこジャパンの佐々木則夫監督の続投を正式発表した。
 
準優勝した今年6月のカナダ女子ワールドカップ後、佐々木監督はその進退が注目されていたが、来年2月のリオ五輪アジア最終予選に向け、日本協会と契約を更新することとなった。

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 ただ、「期間、内容は答えられない」(大仁邦彌日本協会会長)と、契約内容の詳細は明らかにされていない。最終予選を突破した場合でも、リオ五輪本大会で指揮を執るかは未定だ。
 
 佐々木監督は会見で「カナダ・ワールドカップが終わり、他の監督がやるのか、僕がやるのか、いろいろな選択肢を考えたが、ここ2大会(12年のロンドン五輪、今年のカナダ女子ワールドカップ)、シルバーチャンピオンに終わっているなでしこジャパンをゴールドチャンピオンにしたいという想いが強く、契約を更新しました」と、続投の経緯を説明した。
 
 リオ五輪アジア最終予選は来年の2月29日から3月9日まで大阪で行なわれ、日本、北朝鮮、オーストラリア、中国、韓国、ベトナムの計6か国が総当たりのリーグ方式で対戦。上位2か国が本大会の出場権を獲得する。
 
 最終予選に向けて佐々木監督は「今回は大阪でやりますから、多くの人が見てくれると思います。ぜひ、スペクタクルな戦いを披露したい。ホームの利を活かし、ファンの意識を高める、意義のある予選にしたい。しっかり優勝するためにふさわしいメンバーを選びたい」と話した。
 
 今後のスケジュールは、11月末の海外遠征を経て、最終予選に挑む予定だ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)