地図記号占いがシュールすぎる 「温泉」「神社」マークごとにゆるく助言
世の中には誕生日や姓名など、さまざまな占いがあるが、「地図記号占い」という謎の占いもある。
考案したのは、一般財団法人日本地図センターだ。同財団は、地図・空中写真等の生産・販売や調査研究などを行っているほか、地図地理検定を実施している。
12個の地図記号から好きなものを選ぶ
「地図記号占い」のページには「ほぼ今月の地図記号占い」「これであなたの今の運勢がわかるかもしれない・・・」と説明があり、なんともゆるい空気感をかもし出している。
肝心の占いは、ページ中央に並んでいる温泉、神社、老人ホームといった全12個の地図記号の中から好きな記号を選びクリックすると、占い結果が出てくるという仕組みだ。
「健康運が上昇気味。継続して運動をすることで、心身の充実をもたらします。まずは側転の練習をしましょう。ラッキースポットは高さ200ｍ以上の高層ビルの最上階。」
と、これまたゆるいアドバイスが。
「官公署」は、
「お金をたくさん使う月になりそうです。欲に任せて衝動買いをしてしまったり、予期せぬトラブルで金銭的負担が 増えてしまったり。財布の中身と口座残高は常に確認を。地図記号20種類をノートに描くと運気を呼び込めます。」
など、どれも地図記号とは関係ないシュールな占い結果となっている。
「少しでも地図を楽しんでもらえるように」
日本地図センターの地図記号占い担当者に聞いてみたところ、掲載を始めたのはサイトをリニューアルした4月からだという。
「以前のサイトは、地図の販売や知識紹介といった実務的な情報ばかりで、地図自体に親しみを持ってもらう機会がないということから、少しでも地図を楽しんでもらえるコーナーを作れないかと社内で検討したところ、占いという提案があがりました」（担当者）
担当者個人の知人に「地図記号のデザイン自体が好き」という人がいたことから、地図記号に一定の需要はあるのではないかと考えていたこともきっかけだったそうだ。
出てくる12の記号は、4月の開始以来固定されているというが、今後入れ替えることも検討しているとのこと。
占い結果の文章は、「肩の力を抜いて見られること」「見た人が気分を害さず、楽しんでくれること」を念頭に置いて作成しているそうだ。
反響についても聞いてみたところ「『日本地図センターのサイトでなにか変なことが始まった』とTwitterでつぶやかれていたのを拝見しております（笑）」と答えてくれた。
実際に確認してみると「侮れん」「激シブ」「カオスっぷりがハンパない」など、担当者の願いどおり楽しんでいるようだ。
（しげお）
