「知恵の闇鍋」丸屋九兵衛のトークライブにリピーター続出

写真拡大 (全2枚)


お笑いコンビ「米粒写経」のサンキュータツオをゲストに迎えたイベント「丸屋九兵衛トークライブ『Q-B-CONTINUED Vol.3』 with サンキュータツオ」が2015年9月18日、開催された。
音楽サイト「bmr」の編集長で音楽評論家、ラジオDJ、ニコ生トーカーなど様々な顔を持つ丸屋九兵衛が、「戦闘機」をテーマに60〜70人の来場者の前でトークを繰り広げた。

先が読めない独特なトークスタイル



「知恵の闇鍋みたいな人」「既存の肩書では語れない」とサンキュータツオが形容する丸屋九兵衛。「当時の中学生では日本で十本の指に入るぐらいの戦闘機マニアだった」とスライドを映し出しながら熱く語り、総合格闘技で戦闘機について説明したと思えば、今度はヒップホップで例えてみる。縦横無尽に話題が広がっていき、どこに着地するかわからない。
自由過ぎて先が読めないトークの展開に「構成がもうわかんない」と突っ込んでいたサンキュータツオだったが、「おれちょっと理解し始めてるのが自分で嫌なんですけど」「やばいわかってきちゃった」と徐々に引き込まれている様子。

連想ゲームのように次々と繰り出される強烈なスライド写真とおもしろエピソードの数々に、筆者もはじめは頭がついていくのがやっとだった。だが、何の繋がりもなさそうな話題同士の共通項が見えてくると一気に理解が広がり、はじめは全く知識も興味もなかった戦闘機の話がとんでもなくおもしろくなってくるのは不思議の一言。戦闘機などの1人乗りを意味する「単座」、2人乗りの「複座」、エンジンがひとつの「単発」と、ふたつである「双発」といった用語を覚えたころには、脳が戦闘機の情報をさらに欲しがっていた。

「超時空要塞マクロス」や最近の戦闘機の萌え擬人化などにも話題が拡散していき、学生らしき若い女性から会社帰りの男性までいる幅広い観客席の反応も、時間が進むにつれて大きくなった。最後のほうには戦闘機の形式の話で「おおー!」と感嘆の声が出たほど。丸屋のトークが「体感型」と呼ばれる理由がわかる。「Q-B-CONTINUED」では過去に、「ディズニー」や「ハイジ」などを扱っておりテーマは毎度ばらばらだが、情報密度の濃いトークに魅了されてリピーターが続出しているという。