離れた位置から針を発射して電流により対象を気絶させる、遠距離対応型のスタンガンが「テーザー銃」です。数々の超スローモーションムービーを撮影しているThe Slow Mo Guysが、テーザー銃を超スローモーションカメラで撮影し、テーザー銃の針が肌に刺さって電流が流れる瞬間などをムービーにして公開しています。

Taser Impacts on Bare Skin at 28,000fps - The Slow Mo Guys - YouTube

「TASER」と書かれた建物が映し出されると……



建物の入り口では、The Slow Mo Guysの1人が手を振っていました。「テーザー銃のスローモーションムービーが見たい!」というリクエストが非常に多かったものの、今までテーザー銃を所持したことすらなかったことから、テーザー銃メーカーの本家本元であるアリゾナ州の「TASER」までやってきたとのこと。



高速で発射されるテーザー銃を撮影するため、世界最速の25600コマ/秒という超高速撮影が可能な「Phantom v2511」というカメラを持ち込んでいます。



というわけで準備が整った模様。



まずは普通の速度で撮影。テーザー銃を構えた男性が引き金を引くと……



「パリパリパリ」という音とともに、一瞬にして壁に2本のワイヤー針が壁に打ち込まれました。この針が肌に突き刺さると数十万ボルトの電流が体内に直接流れ込み、身動きを封じるというものです。





そんなテーザー銃の発射シーンを、超スローモーションで再生するとこんな感じ。まずは緑色のフタを押し開けるように2本の針と、カラフルな紙吹雪が発射されているのがよくわかります。







角度を変えて見るとこう。一体この紙吹雪は何なのかというと……







シリアル番号が記載された極小の紙片でした。四方八方に散らばるようになっているので、誰がテーザー銃を発射したのかがシリアル番号からわかるようになっているとのこと。犯罪目的の使用を抑制する効果があります。



続いて、テーザー銃が肌に打ち込まれる瞬間を撮影するためのテスト台となるダンさんという男性が登場。とても嫌そうな表情をしています。



「今からテーザー銃で撃たれるわけだけど、どんな気分?」と聞かれたダンさんは、「何かしらの見返りがほしいくらいだよ」と話しています。



ついに発射のとき。テーザー銃を撃ち込まれると筋肉が収縮して動けなくなるため、2人の男性がダンさんをサポートした状態で背中に撃ち込むようです。5つカウントが数えられ……



見事テーザー銃が命中。ダンさんは電撃を食らいながら「グァァァァァァァァァァ……」とかなり痛々しい悲鳴をあげています。上半身や腕の筋肉が勝手に反応している様子がかなりリアル。



電流の通電が終わった瞬間には拍手喝采。



「もう二度とやりたくないよ」と笑っています。



そんな様子をスローモーションで見るとこうなっていました。FPSのような視点でカメラがセットされており……



紙吹雪とともにワイヤー針が発射。



しばらくするとダンさんの背中上部の肌がへこんでおり非常に不気味。



さらにもう1箇所と、2つの針がどのように撃ち込まれるのかがよくわかります。



この瞬間をアップ&スローモーションでもチェック。



針が飛んできて……



肌にぐっさりと刺さっていきます。



針は刺さった後も勢いを止めることなく、撃ち込まれた肌の周辺がぐにゃりとたなびき始めるという恐るべき光景を目の当たりにできます。



針のアタッチメントが横倒しで打ち付けられており、いかに強力なパワーで針が発射されているのかがよくわかります。







針がまっすぐに立ったあたりで、電流が流れて筋肉が硬直し始めています。





離れたアングルからもう一度テーザー銃命中のシーンを確認してみると、右肩に針が刺さり……



電流が走った瞬間、いろいろな部分の筋肉が収縮している様子が矢印で指示されていました。



超スローモーションで悲鳴をあげるダンさん。



「もう一度どんな感じ?」と聞かれたダンさんは、「君は大きな借りを僕に作ったよ」と話しています。



数cmはあるはずの長い針が全て刺さっており、かなり痛かったそうです。



「とにかく筋肉が収縮する感覚が奇妙だっだよ」と答えるダンさんに対して、「お腹の内容物はブチまけてないの?」と聞いてみるThe Slow Mo Guys。ダンさんのパンツは無事だったそうです。



なお、ムービーの最後には突き刺された針を抜き出すシーンも超スローモーションで撮影したシーンがあるので、気になる人は最後まで見ることができます。痛々しいシーンなので、閲覧注意です。