サムスンやLGが相次ぎ”ガラホ”を海外で発売 折り畳み型スマホ人気は日本だけじゃなかった
この秋発売予定のiPhone新機種や、Xperia、Galaxyといった各メーカーの新製品の話題がネット上に少しずつ流れてきている。
だがアジアで今ちょっとした話題になっているは、大手2社から相次いで登場した折り畳みスタイルのスマホだ。
日本では、「ガラホ」と呼ばれているが、実は、海外でもガラホを好む消費者が増えている。
それを証明するように、サムスン電子とLGから相次いでガラホタイプのスマホが発表となった。
サムスン電子の『Galaxy Folder』、LGの『LG Gentle』は、どちらも一見すると普通のガラケーに見える。サブディスプレイこそ搭載していないが、外見は高級感があり、安物には見えないのが特徴だ。
ガラケーのように手軽にスマホを使いたい、そんな消費者にピッタリな製品なのだ。
ガラケースタイルなのにスマホなGalaxy Folder
最大の特徴はどちらの製品も10キー部分にソーシャルサービスを登録できるショートカットキーを搭載している。画面をタッチしてアプリを起動しなくてもいいので使いやすい。ガラケーとスマホのいいところを採用した機能といえるだろう。
この2つのモデル、見た目は似ているのだが中身を見るとちょっと異なっている。
普通のスマホに様々な機能の製品があるように、海外のガラホも製品のバリエーションが広がっていく可能性を感じさせる。
まずLG Gentleは「ジェントル」の名前が示すようにターゲットは年配層だ。
同社は昨年9月に初代ガラホ『Wine Smart』を発売している。このWine Smart、実は日本のガラホよりも先に登場したのだ。当初は年配者に売り込んでいたのだが、ワインの名前の通りの上品なデザインのため、若い女性がこのWine SmartとiPadをペアで持ち歩くなんて姿も増えているという。
Wine Smartは韓国や台湾でも販売されているほか、周辺のアジア各国でも輸入業者が独自に仕入れて販売を行っているほど人気が高まっている。
このWine Smart人気に気を良くしたLGは、その後、高校生や大学生をターゲットにしたカジュアルデザインの『Ice Cream Smart』(アイスクリームスマホ)を今年3月に発表した。
つまり、今回の「ジェントル」は、3機種目となる。
LGはガラホシリーズを「簡単スマホ」としてラインナップの拡充を着々としているのだ。
2015年3月発売のLGのアイスクリームスマホ。女子高生が欲しくなるようなデザインだ
一方Galaxy Folderは、LG Gentleの3.2インチよりも大きい3.8インチのディスプレイを搭載する。3.8インチサイズは一昔前のスマホの大きさに匹敵するサイズ。これだけあれば画面をタッチしての操作も十分使いやすい。カメラも8メガピクセルとミドルレンジのスマホと同等と、十分に使える。
サムスン電子は折り畳みスタイルで両面をディスプレイにしたスマホ『Galaxy Golden』をアジアなどで販売してきたが、それをより簡単に使える「楽々スマホ」としてGalaxy Folderを投入したというわけだ。
このように2社の製品は微妙に異なる意味合いを持っているが、「ケータイからスマホに乗り換えたい」と思っている消費者をターゲットにしているという点で同じ方向性を向いた製品である。
なによりも画面サイズが最新スマホより小さいこともあって、Galaxy Folderは約3万円、LG Gentleは約2万円という低価格も大きなメリットだ。ケータイからスマホに買い替える際、スマホの値段の高さにびっくりしてしまう人も多いが、この価格ならMVNOの格安SIMを使いたい人でも気軽に買える値段だ。
日本でもSIMフリーの格安スマホが増えているが、ガラホはまだ大手キャリアからしか販売されていない。
海外で出てきたこれらのガラホが日本でも販売されれば、ガラケーを使っている人たちの魅力ある選択肢の1つとなるだろう。ぜひ日本でも販売してほしいものだ。
山根康宏
だがアジアで今ちょっとした話題になっているは、大手2社から相次いで登場した折り畳みスタイルのスマホだ。
日本では、「ガラホ」と呼ばれているが、実は、海外でもガラホを好む消費者が増えている。
それを証明するように、サムスン電子とLGから相次いでガラホタイプのスマホが発表となった。
サムスン電子の『Galaxy Folder』、LGの『LG Gentle』は、どちらも一見すると普通のガラケーに見える。サブディスプレイこそ搭載していないが、外見は高級感があり、安物には見えないのが特徴だ。
ガラケーのように手軽にスマホを使いたい、そんな消費者にピッタリな製品なのだ。
ガラケースタイルなのにスマホなGalaxy Folder
最大の特徴はどちらの製品も10キー部分にソーシャルサービスを登録できるショートカットキーを搭載している。画面をタッチしてアプリを起動しなくてもいいので使いやすい。ガラケーとスマホのいいところを採用した機能といえるだろう。
この2つのモデル、見た目は似ているのだが中身を見るとちょっと異なっている。
普通のスマホに様々な機能の製品があるように、海外のガラホも製品のバリエーションが広がっていく可能性を感じさせる。
まずLG Gentleは「ジェントル」の名前が示すようにターゲットは年配層だ。
同社は昨年9月に初代ガラホ『Wine Smart』を発売している。このWine Smart、実は日本のガラホよりも先に登場したのだ。当初は年配者に売り込んでいたのだが、ワインの名前の通りの上品なデザインのため、若い女性がこのWine SmartとiPadをペアで持ち歩くなんて姿も増えているという。
Wine Smartは韓国や台湾でも販売されているほか、周辺のアジア各国でも輸入業者が独自に仕入れて販売を行っているほど人気が高まっている。
このWine Smart人気に気を良くしたLGは、その後、高校生や大学生をターゲットにしたカジュアルデザインの『Ice Cream Smart』(アイスクリームスマホ)を今年3月に発表した。
つまり、今回の「ジェントル」は、3機種目となる。
LGはガラホシリーズを「簡単スマホ」としてラインナップの拡充を着々としているのだ。
2015年3月発売のLGのアイスクリームスマホ。女子高生が欲しくなるようなデザインだ
一方Galaxy Folderは、LG Gentleの3.2インチよりも大きい3.8インチのディスプレイを搭載する。3.8インチサイズは一昔前のスマホの大きさに匹敵するサイズ。これだけあれば画面をタッチしての操作も十分使いやすい。カメラも8メガピクセルとミドルレンジのスマホと同等と、十分に使える。
サムスン電子は折り畳みスタイルで両面をディスプレイにしたスマホ『Galaxy Golden』をアジアなどで販売してきたが、それをより簡単に使える「楽々スマホ」としてGalaxy Folderを投入したというわけだ。
このように2社の製品は微妙に異なる意味合いを持っているが、「ケータイからスマホに乗り換えたい」と思っている消費者をターゲットにしているという点で同じ方向性を向いた製品である。
なによりも画面サイズが最新スマホより小さいこともあって、Galaxy Folderは約3万円、LG Gentleは約2万円という低価格も大きなメリットだ。ケータイからスマホに買い替える際、スマホの値段の高さにびっくりしてしまう人も多いが、この価格ならMVNOの格安SIMを使いたい人でも気軽に買える値段だ。
日本でもSIMフリーの格安スマホが増えているが、ガラホはまだ大手キャリアからしか販売されていない。
海外で出てきたこれらのガラホが日本でも販売されれば、ガラケーを使っている人たちの魅力ある選択肢の1つとなるだろう。ぜひ日本でも販売してほしいものだ。
山根康宏