HIKAKIN、世間のYouTuber批判も成長のバネに「僕は打たれ強いタイプなのかな」
YouTuberの気になる生活スケジュール
――ところで、「HIKAKIN」という名前の由来は何ですか?
小学生のときに一時期呼ばれていたアダ名です。本名がヒカルなので、そこから来ているのは分かるのですが、「キン」がどこから来ているかは謎です(笑)。中学生の頃に、ビートボックスの音声を投稿する掲示板に「HIKAKIN」という名前で投稿していたら少しずつ広まってきたので、もうこのままでいいや、と(笑)。
――じゃあ、あまり思い入れのある名前ではない?(笑)
まぁ…呼びやすいし、これで良いんじゃないかなと思うようになりました(笑)。
――YouTuberになってからは、毎日どのようなスケジュールで生活していますか?
基本的には1日に2本程度動画をアップするようにしていて、その撮影と編集が中心です。あと、毎日何かしら打ち合わせや撮影、取材といった予定を入れるようにしています。そういった生活なので、2、3日どこかに出かけるとなると大変なんですよね…。その分の動画のストックを作っておかないといけないので。
――起きる時間は規則正しいほうですか?
仕事を辞めてからしばらくは「特権でしょ」と自分に言い聞かせて、昼に起きたりしてました(笑)。でも、だんだん昼夜が逆転してきて、体調も優れなくなってきたので、最近は規則正しい生活リズムを作っているところです。午前中に昨晩撮った動画を編集して、お昼ごはんを食べて、午後一で打ち合わせや撮影、取材を受けて、夜に動画を録るという感じですね。
――プライベートな時間は、なかなか確保できないですね。
そうですね…。でも、今はプライベートを全部殺してでも、仕事をしたほうがいいと思っています。
――動画のネタはいつ考えているのでしょうか?
けっこうギリギリです(笑)。「この夏は何をやっていこうかな」と、前もって考えるようにしていますが、実際は撮って編集してすぐ配信、という感じ。そもそもYouTuberのなかには、1週間先まで動画のストックがあるような人はほぼいないと思います。みんな「よし、動画とった!編集終わった!アップロード!…今日もなんとかセーフ!」みたいな感じかと(笑)。
――編集を他の誰かに任せようと思ったことはありませんか?
チャレンジしたこともあるんですけど、他の人に任せるとどこか妥協する部分が出てきてしまうんですよね。どうしたって100%自分の思い通りにいかなくて、「ここだけ音量を上げたい」とか細かい部分が絶対に出てくると思うから。だから僕はこじんまりと、自分の味を出していきたいと思っています。
――夜7時に動画をアップしているのはどうしてですか?
僕には小中高生のファンが多いんですけど、7時くらいに彼ら向きのテレビ番組がやっているから、それに倣うかたちで。いわゆるゴールデンタイムですね。
――「サッカー日本代表の試合がある日は街の飲食店が空いている」と言われたりもしますが、YouTubeにおいてもそういう影響はありますか?
学生の視聴者が多いので、テスト期間中は再生数が減りますね(笑)。あとは春。原因は分かんないんですけど、学年が変わって最初のテストに力が入っているのかな? 1年で一番再生数が下がる時期なんです。
「死ね」と言われてもヘコたれない
――「YouTuberになってよかった」と思うのは、どういう瞬間ですか?
「好きなことを仕事にしてる」っていうことに尽きます!!
――日本では、インターネットでお金を儲けることにネガティブな発想を持つ人が多く、YouTuberもやり玉に上がりがちですが、そういう批判をどのように受け止めていますか?
どんな分野でも、新しく出てきたものは叩かれるんじゃないでしょうか。そういう声が出てくるのは、広く知られてきた証拠だとも思っています。だからネガティブな反応がでてきた時点で「よしよし」という感じですね。