Microsoftが新OS「Windows 10」で採用する新ブラウザ「Microsoft Edge」が正式に発表されました。あらゆる垣根を乗り越えるという意味合いが込められているEdgeからはMicrosoftの本気度が伝わってきます。

Microsoft Edge

http://www.browserfordoing.com/en-us/

Microsoft makes it easy for developers to port Chrome and Firefox extensions to Edge

http://www.neowin.net/news/microsoft-makes-it-easy-for-developers-to-port-chrome-and-firefox-extensions-to-edge

Microsoft's Edge browser can steal Chrome and Firefox extensions | The Verge

http://www.theverge.com/2015/4/29/8515771/microsofts-edge-browser-supports-chrome-and-firefox-extensions

SpartanあらためEdgeがどのようなブラウザなのかは以下のムービーを見ればよく分かります。

Introducing Microsoft Edge: The New Windows 10 Browser - YouTube

すでに「Project Spartan」として発表されていた新ブラウザは「Microsoft Edge」という名前に決定しました。



「Edge(境界)」というのは、さまざまなモノとモノの垣根を越えるところから命名されている模様。



タスクバーからさまざまなモードにアクセス可能。



ウェブモードに加えて情報を最小限まで削り落としたリーディングモードも搭載。



テーマは消費と想像の境界。



Edgeの大きな特長であるペンモード。



ウェブページに「お絵描き」できるので、インスピレーションを書きとどめておくことができます。



共通性と個性の境界。



各種情報はタスクバー下にサムネイル画像とともに表示されるので、新しいページにアクセスする必要はありません。



タブにカーソルを合わせればサムネイルでページの情報が表示され……



検索も音声アシスタント「Cortana」が利用可能。



検索バーに「weather(天気)」と入力するだけで、お天気情報が表示され……



「stock(株価)」なら、株式市場のリアルタイムな情報が即座に表示されます。つまり、新たなページを開くまでもなく、欲しい情報にアクセスできるため、境界線を越えるブラウザがEdgeというわけです。



ペンツールの使い方は自分次第。息抜きがてら、落書きしたり……



要チェック項目を目立たせたり……



感情をそのままページに表現できます。



ブラウザ「Microsoft Edge」は、次期OS「Windows 10」で正式リリースされる予定。なお、互換性維持のために「Internet Explorer」もWindows 10では残される見込みです。



Microsoft Edgeの登場で、タブレットPC「Surface」のような、ペンツールを利用できるタッチ端末がますます便利になりそうです。



なお、リーディングモードなど、従来型のデスクトップPC・ノートPCでも使える機能も満載。



さらに、Microsoft Edgeでは、カスタマイズ性・拡張性の高さで人気を博しているGoogle ChromeFirefoxの拡張機能やアドオンを流用できる予定。詳細については明らかになっていませんが、EdgeはChrome拡張機能やFirefoxアドオンとの高い互換性を保っているため、開発者はChrome拡張機能やFirefoxアドオンを非常に簡単にEdge拡張機能として改良することができるとのこと。つまり、MicrosoftはEdgeでChromeとFirefoxの垣根をも乗り越えさせようというわけです。



Microsoftは、すでにWindows 10でiOSやAndroidアプリが動くよう、互換性を持たせていることを発表していますが、ブラウザにおいても人気の2大ブラウザの「資産」をそっくりそのまま取り込もうというわけで、なりふり構わずにシェア奪回に燃えるMicrosoftの本気度が伝わってきます。なお、Microsoft Edgeのロゴマークはこんな感じで、どこかで見たようなデザインになっています。