甲乙つけがたいC・ロナウド(上)とベイル(下)の歴史的バイシクル弾。世界中で議論されるなか、UEFAが下したジャッジは……。(C)Getty Images

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 ジャッジを下したのはUEFA(欧州サッカー連盟)だ。
 
 土曜日のチャンピオンズ・リーグ決勝でレアル・マドリーはリバプールを3-1で下し、3シーズン連続13回目の欧州制覇を果たした。圧巻だったのはその2点目だ。64分、左サイドのマルセロのロブパスに呼応したガレス・ベイルが、自慢の左足で鮮やかなバイシクルを炸裂させ、キエフの大観衆を熱狂させた。

 
 マドリーには今シーズン、もうひとつの誇るべきスーペルゴラッソが生まれている。同じチャンピオンズ・リーグの準々決勝、ユベントス戦の第1レグだ。なんと同じく64分、クリスチアーノ・ロナウドが美しすぎるオーバーヘッド弾を蹴り込み、「CL史上最高のゴール」と謳われた。
 
 C・ロナウドとベイル、ベスト・オブ・ベストはどっち? 決勝の直後から世界中のファンやメディアがこぞって議論を戦わせているが、ひとつの裁定を下したのがUEFAだ。公式サイトで2017-18シーズンの「CLゴール・ベスト10」を堂々発表。特別に編成された技術選定委員会に名を連ねたのは、前ウェストハム監督のデイビッド・モイーズ氏、ローマやインテルで活躍した元ルーマニア代表DFのクリスティアン・キブ氏、現ラトビア代表監督のミクス・パーテライネン氏、元ブレーメン監督のトーマス・シャーフ氏、元ポーランド代表監督のイエルジ・エンゲル氏、そしてデンマーク協会のペーター・ルドバエク氏の6人だ。
 
 ずばり1位に輝いたのは……ポルトガルの英雄の一撃である。その理由を委員会は「技術的にも熱狂度からしても規格外のディスプレイ」と説明した。そして2位がベイル弾で、こちらは「ファイナルのスコアを2-1とする重要で、極上のアクロバチック・ゴールだ」と評している。ちなみに両選手はベスト10にもう1ゴールずつエントリー。C・ロナウドがグループステージのドルトムント戦で決めたスライダーショットで10位に、同じくドルトムント戦でベイルの挙げたハーフボレー弾が6位に食い込んでいる。
 
 3位にはアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグイアン(ユベントス)の高難易度フィニッシュが選ばれた。ラウンド・オブ16のトッテナム戦、後方から来たボールを完璧なダイレクトボレーでねじ込んだファインゴールだ。
2017-18シーズン・CLベスト10ゴールは以下の通りだ。
 
1位:クリスチアーノ・ロナウド(R・マドリー)
2018年4月3日/準々決勝 ユベントス戦(3-0)
 
2位:ガレス・ベイル(R・マドリー)
2018年5月26日/決勝 リバプール戦(3-1)
 
3位:ゴンサロ・イグアイン(ユベントス)
2018年2月13日/ラウンド・オブ16 トッテナム戦(2-2)
 
4位:アントワーヌ・グリエーズマン(A・マドリー)
2017年11月22日/グループステージ ローマ戦(2-0)
 
5位:エディン・ゼコ(ローマ)
2017年10月18日/グループステージ チェルシー戦(3-3)
 
6位:ガレス・ベイル(R・マドリー)
2017年9月26日/グループステージ ドルトムント戦(3-1)
 
7位:フレッジ(シャフタール)
2018年2月21日/ラウンド・オブ16 ローマ戦(2-1)
 
8位:ケビン・デ・ブルイネ(マンチェスター・C)
2017年9月26日/グループステージ シャフタール戦(2-0)
 
9位:ロレンツォ・インシーニエ(ナポリ)
2017年11月21日/グループステージ シャフタール戦(3-0)
 
10位:クリスチアーノ・ロナウド(R・マドリー)
2017年12月6日/グループステージ ドルトムント戦(3-2)