地元有志が帰島後に本格化


【ライブドア・ニュース 19日 東京】 − 全島避難の解除による帰島を来月1日以降に控えている三宅島(東京都・三宅村)で、島民の間でかつて親しまれた芋焼酎「雄山一(おやまいち)」を復活させる動きがあることが19日、ライブドア・ニュースの取材でわかった。

 「雄山一」は、三宅島産の芋と米麹で醸造した焼酎(常圧蒸留製法)で、伊ヶ谷酒造合名会社(三宅村字伊ヶ谷)が昭和2年から生産、約8年前から後継者不足で生産を中止していた。

 「復活」を検討しているのは、経済再生と雇用創出を図る地元の商工業6社などでつくる「三宅島産業再生研究会」(04年4月発足)で、伊ヶ谷酒造の山田つな璋さん(同村商工会事務局長)からの依頼で今回の動きとなった。同研究会は近く、同酒造から醸造の権利を譲り受け、帰島後に製造所や農地などの整備を本格化させる。技術指導は、鹿児島県酒造組合の協力を得る予定。

 同研究会の長谷川一也会長(三宅島建設工業社長)は、「地域の集まりには、いつもあったお酒。(復活には)若い人の参加と育成が必要」と話す。【了】

ライブドア・ニュース 常井健一記者