2006年11月のアルバイトの平均時給は関東が1048円、関西が986円といずれも03年の集計開始以来最高額となったことが26日、総合人材サービスのインテリジェンス<4757>が発表した98職種の平均賃金分析で分かった。

 関東エリアの平均時給は、4カ月ぶりに前年同月を上回り、2.71%増の1048円となった。これは7月と並んで集計開始以来最高額。

 職種別の内訳では、販売職(979円)を除く全職種で1000円を超えた。なかでも専門職・営業職は1200円以上で突出して高くなっており、対前年増加率は、事務職が4.16%増と伸び幅が大きくなっている。

 関西エリアの平均時給は、前年実績を3.17%上回る986円で、前月から6円増加して、こちらも集計開始以来最高額を更新した。前年増加率でも、9月以降若干の上昇傾向が見られ、高い水準が続いてる。

 職種別の内訳では、専門職が1277円と最も高く、関東の同職種時給を上回っている。前年同月と比べると、前月まで前年割れが続いていた運輸関連職が増加率5.26%と大きく前年を上回った。

 年末年始に需要が高まるフード、イベント関連のアルバイト採用がピークを迎えていたことにより、11月の時給は高い水準で推移したが、12月は採用が落ち着くため、時給の上昇傾向は一服感をみせ、1月も12月と同じ水準で推移すると考えられる。アルバイト市場では、慢性的な労働力不足・採用難が続き、各社の採用意欲が高い状態にあるため、1月は引き続き高めの時給設定になることが予想される。【了】