ソフトバンクの孫社長。(資料写真:吉川忠行/05年11月10日)

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電話会社を換えても携帯電話の番号を継続して使えるナンバーポータビリティーサービスの開始を翌日に控え、ソフトバンクの孫正義社長は23日夜、東京都千代田区のホテルニューオータニ東京で記者会見し、“予想外”の割り引きプランを発表した。

 孫社長が「何でもできて無料が当たり前のインターネットの常識を携帯で実現」と満を持して公表した割引プランは、通話料とSMSメールパケット代が無料になる「ゴールドプラン」と、他社の料金・割引プランに対抗して200円引きにするオレンジ(対au)とブルー(対ドコモ)プランの3つ。

 「ゴールドプラン」は、2007年1月15日までに契約した場合、1カ月9600円かかる月額基本使用料が最初の2カ月分は無料で、3カ月目からは7割引の2880円になる。ソフトバンク同士であれば「通話ゼロ」で無料だが、通話が集中する午後9時から0時59分までの時間帯は1カ月200分に制限される。それ以外の時間帯の通話は、ソフトバンク同士は無料。SMSメールは1回250文字までは無料。250文字を超えた分に関しては、超えた文字数に応じてパケット代が発生する仕組み。同プランは26日から開始されるが、その際に店頭でもう1回“ビックリ”発表があるという。

 記者会見に臨んだ孫社長は「他社の追随対抗値下げには、24時間以内にさらに値下げを発表する」と、値引き争いに応じる用意があると語った。さらに、同社長は「複雑怪奇な料金体系を、一度聞いたら忘れないものにした。どこの社のどのプランが一番安いか、そういう議論は(これで)もう終わり」と自信の程をのぞかせた。【了】

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