経営再建中のライブドアは30日、2006年9月期第3四半期(05年10月−06年6月)の連結決算は純損失が64億7600万円だったと発表した。西京ライブドア銀行の認可申請取り下げなどに伴い、特別損失が膨らんだ。前年同期は46億9900万円の純利益が出ていた。

 子会社の売却などにより特別利益が19億9500万円出たが、銀行とともにライブドア証券のPTS(私設取引システム)の認可申請を取り下げたことなどで、122億2900万円の特別損失が発生した。

 売上高は前年同期比94.6%増の1017億4500万円、営業利益は同0.9%減の61億1300万円、経常利益は同20.3%増の62億6000万円。

 同社では、ポータルサイト「livedoor」の閲覧者数などは順調に増加したが、コンテンツ開発など先行投資に比べて広告収入の回復が遅れ、収益を圧迫したとしている。ファイナンス事業は、投資銀行部門で引き受け、市場売却したMSCB(修正条項付き転換社債)の売却などが収益に大きく寄与した。【了】