合併新ブランド・コーナーで和歌山県みなべ町の梅干を試食する来場者(撮影:宗宮隆浩)

写真拡大 (全2枚)

「平成の大合併」で誕生した市町村が地域の新ブランドなどを紹介する、全国合併市町村「夢フェスタ2005」が2日、東京都港区の汐留シオサイトで開幕した。132市町村が特産品や伝統芸能を全国にアピールした。6日まで。

 政府市町村合併支援本部と総務省、全国地方新聞社連合会が主催。総務省によると、自治体の財政基盤力を強化して地方分権を実現するのが狙いの「平成の大合併」で、市町村数は、1999年3月末の3232市町村から、2006年3月末には4割減の1821市町村になる見込み。

 開会式では、総務省大臣官房の荒木慶司総括審議官が「合併で行政区域が広がり、豊かな地域資源を抱えることになる。全国に情報発信していきたい」とあいさつ。全国最多の15市町村での合併を果たした新潟県新潟市の篠田昭市長は「行財政の効率、効果をしっかり出すのが大切」と述べた。

 同フェスタには、今年2月に1市2町7村で合併し、東京都に匹敵する全国最大の面積となった岐阜県高山市などが参加。特設ステージ近くでは、千葉県旭市のさんま姿寿しや静岡県浜松市のトラフグなどの合併新ブランドが並び、来場者が試食コーナーに列を作った。

 昨年10月の合併によって梅の生産量が日本一になった和歌山県みなべ市は新ブランドの梅干を販売。地元JAの男性部長は「新しい町の“看板”ができた」とPRしていた。

 また場内には、温泉宿泊券などが当たるスタンプラリーや観光名所の紹介コーナーもある。【了】

■関連動画
11月7日動画ニュース・ライブドアニュースウォッチで解説

■関連リンク
全国合併市町村「夢フェスタ2005」