社会保険庁は5日、2005年度(平成17年度)4月〜7月分の国民年金保険料の納付率が、前年度の同期に比べ0.5%アップの59.6%であると発表した。

 今年度の納付率は、4月の53.5%から上昇しつづけているが、これは、納付率が年度当初は低めに出る傾向があり、遅れて納付される保険料が増えるにつれ納付率が上昇するからだという。前年度の納付率の実績は63.6%で、今年度の納付率は69.5%を計画している。

 同庁の運営部企画課数理調査室は、納付率が上昇した理由について、国民年金を納める経済力がない未納者などに対して、免除申請を勧める「免除勧奨」が効果をあげているのではないかと述べた。納付率は「納付対象月数」を「納付月数」で割って算出する。免除申請者が増えることで「納付対象月数」の数字が小さくなり、それに伴って「納付月数」の割合が大きくなることで、納付率の数字があがるという仕組みだ。【了】