多くの人が建設中のトンネル内部を写真に収めていた(撮影:吉川忠行)

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東京都は10日、渋谷区の地下鉄13号線の建設現場や、中央区の「かちどき 橋の資料館」を巡る、道の日にちなんだイベント「道の日体験ツアー」を行った。

 道の日は、1986年度に国土交通省(当時の建設省)が、20年8月10日に国内で最初の道路整備計画「第1次道路改良計画」が実施されたことや、「道路ふれあい月間(8月1日〜31日)」の期間中であることなどで、8月10日を「道の日」とした。

 今回の体験ツアーには募集人数40人に対し、10倍近い応募があったという。子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の人が参加。新千駄ケ谷(仮称)駅舎やトンネルを見学した。説明会ではヘルメットと軍手を身につけて、トンネルの工法など担当者の説明を熱心に聞いた。駅舎内とトンネル内は蒸し暑かったが、トンネルを掘る「シールド機」などを興味深げに見入っていた。

 地下鉄13号線は、池袋、雑司ケ谷、西早稲田、新宿七丁目、新宿三丁目、新千駄ケ谷、明治神宮前、渋谷の8駅(駅名はすべて仮称)からなる約8.9キロメートルの路線。01年に建設が開始され、07年度に開業予定。また、12年度には東急東横線と相互直通運転が行われる予定で、埼玉県西南部から都内を経由して横浜方面に至る路線となる。同線では急行運転も計画されており、池袋〜渋谷間の所要時間は急行でJR埼京線と、各駅停車でJR山手線と同等となる予定。【了】

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livedoor 地図(新千駄ケ谷駅付近)