ライブドア<4753>とフジテレビジョン<4676>は18日、ライブドアの完全子会社である株式会社ライブドア・パートナーズ(本社=東京都港区)の全株式のフジテレビへの譲渡、フジテレビによるライブドアへの資本参加、フジテレビとライブドアとの業務提携などについて基本合意に至り、最終契約を締結した。

 ライブドア・パートナーズはニッポン放送の発行済み株式総数の32.4%(1062万7410株)を保有しており、譲渡額は21億円。買収価格の総額は670億円。譲渡日は5月23日で、譲渡後に同社は臨時株主総会を開き、「株式会社LFホールディングス」(仮称)に社名を変更し、フジテレビが指名する取締役の選任などを実施する。同社を通じた間接保有分を含めて、フジテレビは同放送の発行済み株式総数の68.87%(2258万8424株)、議決権ベースで69.03%を保有する第一株主となり、同放送の子会社化を実現することができる。

 フジテレビのライブドアへの資本参加については、フジはライブドアの実施する第三者割当増資を引き受ける。割当株数は1億3374万株で、発行済み株式数の14.61%、増資完了後は12.75%を占める。発行価格は1株につき329円で、発行総額は440億円。両社は「フジテレビ、ニッポン放送、ライブドアとの業務提携の一環として実施するもので、フジテレビがライブドアに対して一定の資本関係を保持していることが、業務関係の効果を引き出すために必要であると判断した」としている。

 業務提携については、ニッポン放送も含めた3社で「業務提携推進委員会」を設置。放送・通信の融合について定期的に、友好的な協議を進める方針で、ニッポン放送とライブドア間の業務提携の可能性も話し合うとしている。【了】