「北朝鮮選手は五輪でメダル獲得できないと炭鉱行き」のうわさは本当なのか?

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「五輪などの世界大会で負けると、北朝鮮選手は強制収容所(炭鉱)送りになる」。こんな報道が以前から流れているが、うわさは本当なのだろうか?

米ハフィントンポストは3日、五輪関連ニュースとして「北朝鮮が金メダルを獲得した選手には、冷蔵庫や自動車、テレビなどを贈るが、メダルを獲得できなかった選手は強制収容所行きになる」と伝えた。しかし、韓国メディアはこの報道に対し、「あり得ない」と反論している。

ハフィントンポストの記事は、「メダル獲得に失敗した北朝鮮選手は、運動選手協会から自動的に除名され強制収容所行きになる。特に、米国や韓国など北朝鮮と敵対関係にある国との試合で負けた場合は、強制労働以上のものが待ち受けている」と北朝鮮の恐怖のシステムについて紹介した。

記事ではさらに、「強制収容所では具体的に拷問、性的暴行、強制労働など深刻な人権侵害が繰り返されており、最悪の場合は死刑が宣告されるケースもある」と北朝鮮選手にとってメダル獲得は命がけであることを強調した。

だが、韓国メディアによると、このような「負けたら炭鉱送り」というのはうわさである可能性が高いのだという。韓国メディア「世界日報」によると、2010年の南アフリカワールドカップで、北朝鮮がポルトガルに7-0で大敗を喫した時、外信らはこぞって「選手たちが炭鉱送りなる」などと報じた。しかし、北朝鮮代表の鄭大世(チョン・テセ)はメディアの取材に「絶対に(炭鉱送りは)あり得ない」と発言。うわさを一蹴した。

世界日報は、北朝鮮が負けると「炭鉱送り」という話が出るが、実際は北朝鮮に否定的な認識を持つ国際社会の間で作り上げられた「うわさ」なのだと説明した。

一方、北朝鮮はロンドン五輪で金メダルを4個、銅メダル1個を獲得し、国別メダル数では11位にランクインしている。

参照:世界日報
参照:ニューデイリー

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